生命保険の種類一覧!きちんと理解して万が一に備えよう
2024.12.27

命に関わる病気やけがなど、予期せぬ出来事は突然身にふりかかるものです。
こうした出来事に備えて生命保険への加入を考えているものの、「どれを選べばよいのかがよくわからない……」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、生命保険の種類を一覧にして紹介したうえで、それぞれの特徴を詳しくお伝えします。
将来の“万が一”に備えた保険選びに、ぜひお役立てください。
目次
生命保険の種類
生命保険とは病気やけがなど、自分の身にもしものことが起きたときに、自分と家族を守るための保険です。
保険に加入するタイミングは人によって異なりますが、社会人デビューや結婚・出産といったライフステージの変化が一つの指標です。
そんな生命保険の種類は大きく5つに分けられ、それぞれのなかにもいくつかの種類があります。
生命保険の種類の一覧
死亡保険 | 定期死亡保険 |
終身死亡保険 | |
収入保障保険 | |
生存保険 | 学資保険 |
個人年金保険 | |
生死混合保険 | 養老保険 |
医療保険 | 定期医療保険 |
終身医療保険 | |
がん保険 | |
女性保険 | |
介護保険 | 公的介護保険 |
民間介護保険 |
次項では、上記の5つの保険について、より詳しくお伝えしていきます。
自分に必要な保険を見つけるために、ぜひご覧ください。
死亡保険
死亡保険は、被保険者が死亡、もしくは高度障害状態になったときに保険金を受け取れる保険です。
一家の大黒柱に万一の事態が起きたときに、残された家族の生活や子どもの養育費などに備える目的があります。
また遺族の生活を支えられるだけではなく、相続税対策ができる点も死亡保険の利点です。
そんな死亡保険には、定期死亡保険・終身死亡保険・収入保障保険の3つの種類があります。
以下で、それぞれの特徴を見ていきましょう。
定期死亡保険
定期死亡保険は、保険期間があらかじめ決められており、その期間中に被保険者が亡くなった場合にお金を受け取れる保険です。
保険期間は自由に決められるわけではなく、5年や10年、20年など年数で定める“年満了”、あるいは60歳や70歳など年齢で定める“歳満了”のどちらかで決定します。
たとえば、保険期間を“加入から20年まで”や“70歳になるまで”と設定するといった具合です。
保険期間が限られるがゆえ、家族を支える働き盛りの時期に起こるリスクへの備えとして、活用されることが多い傾向にあります。
しかし、定期死亡保険は掛け捨てのため、保険期間が満了したときに被保険者が生存していた場合、払い込んだぶんの保険料は受け取れません。
途中で解約したとしても、ごくわずかな返戻金しか入らないことがほとんどです。
こうした特徴があるぶん、ほかの死亡保険と比べて保険料を抑えられます。
終身死亡保険
一定の保険期間が設定されている定期死亡保険に対し、一生涯にわたって保険期間が続くのが終身死亡保険です。
満期が設定されていないため、途中で解約しない限りは被保険者がいつ亡くなっても、遺族は必ず保険金を受け取れます。
終身死亡保険では、途中で解約しても契約期間に応じて解約返戻金が手元に入ります。
ですから、保障が不要になった場合や、まとまったお金が必要な場合にも役立つでしょう。
長期にわたって加入していたり保険料の払い込みが終了していたりすると、解約時に支払った保険料を上回る金額をもらえる可能性もあり、貯蓄性が高いのが特徴です。
なお、契約してから解約するまでの期間が短い場合は、解約返戻金を受け取れない、もしくはごくわずかである点は、覚えておいてください。
収入保障保険
収入保障保険では、契約時に定めた保険期間中に被保険者が死亡、あるいは高度障害状態になった場合、満期を迎えるまでのあいだ保険金を年金形式で受け取れます。
受け取れる保険金の総額は、満期が近いと少なくなり、満期まで時間があると多くなるのが特徴です。
たとえば、被保険者が20歳のときに、毎月15万円を受け取れる収入保障保険に加入したと仮定してみましょう。
契約時に保険期間を60歳と定めていたにもかかわらず、35歳で亡くなった場合、保険金の総額は15万円×12か月×25年=4,500万円となります。
50歳で亡くなった場合の保険金の総額は、15万円×12か月×10年=1,800万円です。
このように、満期までの残存期間によって受け取れる保険金の総額は異なります。
また収入保障保険には、“最低支払保証期間”が設けられています。
そのため、満期ぎりぎりのタイミングで被保険者が亡くなっても、契約時に設定した最低支払保証期間の年数ぶんは保険金を受け取ることが可能です。
生存保険
生存保険は、加入時に決めた満期まで被保険者が生きていた場合に、お金を受け取れる保険です。
将来を見据えて資金を準備するために活用できることから、貯蓄型ともよばれます。
もし満期日までに被保険者が亡くなったとしても、一定の死亡保険金を受け取れるのが特徴です。
以下では、生存保険の代表的な例として、学資保険と個人年金保険について解説します。
学資保険
子どもの教育にかかる資金を準備するための保険が、学資保険です。
中学や高校、大学と、子どもが進学するにつれて、より多くの教育費がかかります。
特に、節目のタイミングではまとまった費用が必要になるため、経済的な負担が大きくなります。
そうならないために、子どもが生まれたとき、もしくは生まれる前から計画的にお金を貯めておかなければなりません。
学資保険は、こうした長期にわたって貯蓄が必要になったときに役立ちます。
積立感覚で教育費を準備できるうえ、払い込んだお金を受け取るタイミングは自分で決められます。
たとえば、子どもの大学進学時に備えるために満期年齢を18歳に設定し、進学するタイミングで、進学祝金を受け取ることも可能です。
こうした特徴があるため、貯蓄が苦手でも教育にかかる資金を計画的に準備できるわけです。
また契約者、つまり親が亡くなったり高度障害状態になったりしても、保障は継続されます。
くわえて、月々の保険料の支払いが免除されるうえ、満期には保険金を満額受け取れます。
返戻率100%以上に設定されている学資保険であれば、払い込んだ保険料よりも多くの満期保険金を受け取れるので、銀行口座に預金するよりもお得です。
個人年金保険
個人年金保険は、「公的年金や退職金だけでは、老後の生活が不安」と思われる場合に備える保険です。
所定の年齢まで保険料を払い込んだのち、一定期間、もしくは一生涯にわたって年金を受け取れます。
将来を見据えて「お金を貯めよう」と思われるものの、急な出費が重なったり習慣にするのが難しかったりと、貯蓄がなかなかできない方もいらっしゃるでしょう。
その点、個人年金保険では保険料が自動で口座から引き落とされるよう設定できるため、貯蓄が苦手でもお金を貯められる傾向にあります。
さらに、預金のようにお金を気軽に引き出すことはできません。
積み立てたぶんのお金を使ってしまう心配をせずとも、老後の資金を準備できる点は、個人年金保険ならではの特徴です。
また個人年金保険は、健康状態に不安がある方でも加入しやすいのが魅力です。
生命保険では、身体が弱い場合や既往歴がある場合は、加入を断られてしまうケースも少なくありません。
しかし、個人年金保険は死亡時よりも生存時の保障を重視した保険のため、健康状態が不安な場合でも加入できるわけです。
なお、保険商品によっては加入が難しい場合もありますので、事前に保険会社に確認しておいてください。
生死混合保険
死亡保険と生存保険の要素を組み合わせた保険を、生死混合保険といいます。
保険期間中に被保険者が死亡、あるいは高度障害状態になった場合は死亡保険金を、満期時に生存している場合は生存保険金を受け取れます。
つまり、万が一のリスクに備えつつ、貯蓄性も重視した保険ということです。
生死混合保険の代表例としては、養老保険が挙げられます。
養老保険は、被保険者が保険期間中に亡くなっても満期を迎えて生存していても、同等の金額を受け取れる保険です。
死亡や高度障害状態のリスクに備えられるだけでなく、ライフイベントに合わせた計画的な貯蓄もできます。
というのも、保険期間を10年や15年などの年数、または60歳や70歳などの年齢で定められるためです。
たとえば定年退職のタイミングに合わせて、老後の資金を準備することも可能です。
「将来、確実にお金を受け取りたい」「保障期間は短くても問題ない」と思われる方には、養老保険が向いているといえます。
医療保険
医療保険とは、公的医療保険制度だけではカバーしきれない医療費を保障する保険のことです。
たとえば入院中は、治療費のほかにも食事代やベッド代、先進医療技術料など、さまざまな費用がかかります。
医療保険は、経済的な負担となるこれらの費用に備えるために活用されるのです。
そんな医療保険には主に、定期医療保険・終身医療保険・がん保険・女性保険の4つがあります。
以下で、一つずつ特徴を解説します。
定期医療保険
死亡保険と同様、医療保険にも保険期間があらかじめ決まっているものがあります。
それが、定期医療保険です。
定期医療保険は、一定の保険期間だけ病気やけがに対して、所定の給付金を受け取れる保険です。
保険期間は、年数や年齢で定められます。
満期を迎えた場合は、加入当初と同じ保障内容と期間で、契約を更新できるのが一般的です。
しかし、更新できる年齢には上限があるため、加入前に保険商品の内容をよく確認しておきましょう。
一生涯保障してくれるわけではありませんが、定期医療保険では保険期間が決められているからこそ加入時の保険料が安く設定されています。
月々の保険料を抑えながらリスクに備えられるのは、定期保険医療ならではの特徴です。
「一定の期間だけ医療保障を充実させたい」「定期的に保険を見直したい」とお考えの方には、定期医療保険がおすすめです。
終身医療保険
終身医療保険は、最期を迎えるまで保障が続く保険です。
一度契約すれば、年齢を重ねても病気になっても、生きているあいだはずっと保障を受けつづけることができます。
くわえて、加入時から保険料が変わることもないため、「年々保険料が上がって、払うのが難しい……」という事態に陥る心配もありません。
定期医療保険の場合は、更新するたびに保険料が上がる仕組みになっていることから、高齢になるほど保険料の負担が大きくなりがちです。
これは、年齢が上がるにつれて病気にかかったりけがを負ったりするリスクが高まるためです。
一方、終身医療保険は一生涯保障が続く保険ですから、満期の仕組みがありません。
加入してしまえば保険料が上がる心配がなく、家計の管理もしやすくなるといえます。
さらに、終身医療保険は加入年齢が若いほど月々の保険料も安くなります。
たとえば30歳の場合、毎月の保険料は2,000~3,000円程度が相場です。
若いうちに終身医療保険に入っておくと、年を取っても保険料は安く済むため、お得に保障を受けられるでしょう。
がん保険
がんの確定診断を受け、入院や通院、手術が必要となった場合に、治療の内容に応じて給付金を受け取れるのが、がん保険です。
一般的な医療保険でも、がんは保障の対象となるため「わざわざがん保険に入らなくてもよいのではないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、がんは再発や転移する可能性が高く、一度の治療で完治させるのが難しい病気です。
くわえて性別や年齢問わず、誰でもがんにかかる可能性があります。
実際に、国立がん研究センターで実施された調査では、2020年にがんと診断された人数は94万5,055人だという結果が出ています。
さらに、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、男性が62.1%、女性が48.9%であり、2人に1人はがんにかかる可能性があると公表されました。
この結果からも、将来がんに罹患するリスクへの備えはきちんとしておきたいことがうかがえるでしょう。
がん保険に加入しておけば、薬物療法や手術、入院の際だけではなく、がんの確定診断を受けたときにも給付金を受け取れます。
がん保険の給付金
給付金 | お金を受け取れるタイミング |
がん診断一時金 | がんの確定診断を受けたとき |
治療給付金 | がんを治すための抗がん剤治療や手術を受けたとき |
がん手術給付金 | がんを治療するために手術を受けたとき |
がん入院給付金 | がんを治すために入院したとき |
一般的な医療保険ではまかないきれないがんの治療に対しては、がんに特化した保険に加入したほうが、十分な保障を受けることができます。
参照元:がん情報サービス『最新がん統計』
女性保険
女性特有の病気に備える保険を、女性保険といいます。
保険が適用される“女性特有の病気”とひと口に言っても、その種類は一つではありません。
乳房や子宮など、女性にのみ備わる器官で起こる病気が該当しますが、具体的には以下のような病気が対象となります。
【女性保険の対象となる病気】
- 乳がん
- 子宮頸がん
- 子宮筋腫
- 卵巣がん
- 卵巣機能障害
- 甲状腺疾患
- 鉄欠乏性貧血
- 更年期症状
これらの病気のうち、乳がんや子宮頸がんは、比較的若い女性も発症するおそれがあります。
「まだ若いから、自分は大丈夫」と他人事だと思わずに、少しでも不安なときは保険への加入を検討してみてください。
また女性保険が適用されるのは、病気だけではありません。
子宮外妊娠や早産、異常分娩など、妊娠・出産時に高まるリスクにも備えることができます。
介護保険
日本では40歳を迎えると、“公的介護保険”への加入が義務づけられています。
加入すると介護が必要だと判断されたときに、ヘルパーの支援やデイサービスの利用といった介護サービスを受けられるようになります。
しかし40歳未満は対象外となるうえに、あくまでもサービスの利用がメインで給付金を受け取れるわけではありません。
「年齢に関係なく、介護が必要になったときに備えたい」「給付金を受け取れる介護保険に入りたい」といった場合は、“民間介護保険”に加入しておくとよいでしょう。
民間介護保険は保険会社が販売する商品の一つで、介護にかかる経済的な負担を軽減させることを目的としています。
介護サービスの利用ではなくお金を受け取れるうえに、給付後の使用用途は自由です。
介護施設に入居する際の費用やおむつ代、交通費など、介護で必要となる費用を補填できるのは大きな利点です。
さらに、公的介護保険のように保障内容が一律に決められていないため、自分のニーズに合わせて保険を選べます。
生命保険の種類は大きく5つ!それぞれに分類される保険も覚えておこう
今回は、生命保険の種類を詳しく解説しました。
自分や大切な人を守る生命保険は、死亡保険と生存保険、生死混合保険、医療保険、介護保険の5つに分けられます。
被保険者が亡くなったときのリスクへの備えや将来に向けての資金の準備など、いずれも人生におけるさまざまなシーンで役立つ保険です。
それぞれの保険のなかにも、いくつかの種類がありますので、加入を検討する際は自分に合う保険かどうかを吟味するのが大切です。
「どの保険を選べばいいの?」とお悩みのときは、ほけんスマイルにご相談ください。
お客さまの悩みを解消し、最適な保険のみをご提案いたします。
お客様の声

親身になって必要な
保険を教えてくれました!
30代男性保険見直し生命保険
30代に入り家族も増え、真剣に将来のことを考え始めたところでした。そんな時、友人に勧められ訪れました。私のライフステージに合わせた生命保険の提案をしてもらえました。特に子供の教育資金や将来のリスク管理に関するアドバイスが具体的で、非常に参考になりました。ほけんスマイルの方々は知識が豊富で、安心して相談に乗ってもらえる環境が整っていました。今後も家族の安全を守るために、ほけんスマイルと長く関わっていくつもりです。

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保険のことは難しくてよくわからなかったのですが、ほけんスマイルのスタッフさんがとても親身になってくれて、自分にとって最適な保険プランを提案してくれました。
私でも理解しやすいように、細かいポイントまで説明してくれたので、安心して加入することができました。これで万が一の時も安心です。

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