医療保険とがん保険の違いは?両方加入する3つのメリット
2025.04.30

日本人の死因の中で最も多いのが、悪性新生物(がん)です。
ただ「がん保険への加入を検討しているけれど、医療保険とはなにが違うの?」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで、がん保険に興味がある方のため、医療保険との違いや、加入についてどのように考えていけばよいのかを解説します。
この記事を読むことで、医療保険とがん保険の加入を検討するにあたり、押さえておきたいポイントがわかるようになるので、ぜひご覧ください。
目次
医療保険とがん保険はなにが違う?
医療保険とがん保険には、以下のような違いがあります。
医療保険 | がん保険 | |
保障対象 | がんを含む病気やケガ | がんのみ |
保障内容 | 入院給付金 手術給付金 通院給付金 先進医療給付金など | 診断給付金 入院給付金 手術給付金 通院給付金治療給付金がん先進医療給付金など |
支払限度日数と通算限度日数 | 上限あり | 一般的になし |
免責期間 | 一般的になし | あり |
それぞれ解説していきます。
保障対象
異なるのが、保障対象です。
一般的な医療保険では、病気やケガ全般に対応しており、その中にはがんも組まれています。
それなら医療保険だけで十分ではないかと思うかもしれませんが、がん保険は医療保険よりもがんに対する保障が手厚い点が特徴です。
注意しなければならないこととして、がん保険では、その他の病気やケガなどは保障されません。
そのため、一般的には医療保険に加える形でがん保険にも加入するか、医療保険にがん特約を付帯する形で検討することになるでしょう。
保障内容
医療保険の保障内容として、まず代表的なのが入院給付金です。
入院給付金は、日額5,000円や1万円などの形で入院日数に応じて支払われるものをいいます。
手術給付金は、定額か「手術に応じて入院給付金の○倍」といった形で計算されるものです。
また、近年は入院することなく通院で対応できる治療も増えてきたことから、通院給付金が設けられている商品も多くあります。
なお、先進医療については先進医療特約を付けなければ対象とならないものもあるので確認が必要です。
がん保険の場合も、がんと診断されて治療を行う場合は入院給付金、手術給付金、通院給付金を受け取れます。
診断給付金とは、初めてがんと診断された際に受け取れる給付金のことです。
50万円~200万円といった形で設定できます。
治療給付金は、がんの手術や放射線治療などを受けた際に支払われるものです。
がんの治療では先進医療が必要になる場合もありますが、先進医療は公的医療保険の適用外であるため、全額自己負担となります。
高額になることが多いため、がん先進医療給付金があると安心です。
具体的な保障内容は、保険商品によって異なります。
支払限度日数と通算限度日数
医療保険で支払われる入院給付金は、支払日数上限があります。
1入院あたり60日や120日などとなっており、選択する商品や保険会社によって異なるのでよく確認しておきましょう。
通算限度日数とは、入院を何度も繰り返した場合に認められる支払限度のことです。
700日・730日・1000日・1095日などと定められています。
この日数を超えて入院した場合、それ以降の保険金は支払われず、契約終了となります。
一方、がんの場合は長期間にわたって治療が必要な病気であるため、多くの保険商品では支払限度日数と通算限度日数が設定されていません。
免責期間
免責期間とは、保険に加入した後に病気やケガをしても、保障の対象とならない期間のことをいいます。
医療保険の場合、一般的に免責期間は設定されていません。
一方、がん保険の場合は90日間または3カ月などの免責期間が設けられています。
そのため、たとえば、がん保険に加入してもそこからすぐにがんと診断された場合は、保障対象外となってしまいます。
医療保険とがん保険の両方に加入したほうがよい理由
医療保険とがん保険のどちらに加入しようか悩んでいるのであれば、両方に加入することを検討してみてはいかがでしょうか。
その理由として、次の3点が挙げられます。
理由①年齢が上がるとがんにかかりやすくなるから
厚生労働省が発表したデータによると、45歳未満の罹患率は4.2%であるのに対し、45~64歳の罹患率は20.0%です。
急激に確率が高くなっていることがわかります。
また、65~74歳は29.7%であるのに対し、75歳以上となると46.1%です。(※)
年齢が上がるとがんにかかりやすくなるので、医療保険だけではなく、がん保険への加入も検討した方がいいでしょう。
ある程度年齢を重ねてから検討すればいいのではと考える方もいるはずです。
ですが、若いうちから加入しておくと保険料が安くなります。
確かに年齢が上がるほどがんにかかるリスクは高まりますが、若年層でも発症する可能性があります。
これらを踏まえ、早いうちに加入を検討するとよいでしょう。
(※)
参考:(PDF)厚生労働省健康・生活衛生局がん・疾病対策課:令和2年 全国がん登録罹患数・率報告[PDF]
理由②幅広い病気やケガに対応できるから
がん保険だけではなく、医療保険を組み合わせることによって幅広い病気やケガに対応できるようになります。
がんは日本人の死亡理由第1位であり、とにかく手厚く備えたいと考えている方もいるでしょう。
2020年のデータに基づくと、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男性が62.1%、女性は48.9%であり、2人に1人の計算です。(※)
ただし、病気はがんだけではありません。
がん保険では、心疾患や脳血管疾患など、日本人の主要な死因の病気は保障されません。
ケガについても同様です。
将来どのような病気にかかるかは予想できないので、幅広いリスクに備えるため、がん保険だけでなく医療保険の加入も検討しましょう。
(※)
理由③変化するがん治療のスタイルに対応できるから
かつて、がんは死に至る病とされていました。
ですが、治療法が進歩し、現在では長期間の治療を要する病気と考えられるようになっています。
治療法についても次々と新しいものが登場している状況です。
入院ではなく、通院のみで治療できるケースも増えてきました。
こういったこともあり、がん保険の多くは通院治療にも手厚く対応しています。
心配される多くの病気やケガに対しては医療保険で対応し、がんはがん保険で手厚く備えましょう。
がんは重篤な病気であり、発症すると大がかりな治療が必要になることがあります。
長く治療することになってしまうので、治療費の心配はがん保険でカバーしましょう。
公的医療保険制度の一部として、高額療養費制度という仕組みがあります。
これは、健康保険に加入している人であれば利用可能な制度であり、自己負担額の上限を超える医療費を支払った場合、超えた分のお金が戻ってくる仕組みです。
自己負担上限額は、10万円です(総所得金額等が200万円未満の場合は、総所得金額等の5%)。
がんに罹患した場合でも、高額療養費制度を利用すれば、がん保険に加入しなくても大丈夫ではないかと考える方もいるかもしれません。
ですが、高額療養費制度の対象になるのは、公的保険が利用できる治療に限られています。
たとえば、入院時の食事代やベッドの差額代は公的医療保険適用外です。
それから、がんの治療では新しい医療技術ではあるものの保険対象ではない「先進医療」が選択肢に挙がることもあります。
先進医療の費用は非常に高額で、数百万円以上かかることもあるため、保険が適用されないと負担が大きくなり、治療を断念せざるを得ない場合もあります。
このような場合でも、先進医療に対応するがん保険に加入しておけば、選択肢が広がります。
医療保険とがん保険のどちらかだけ加入してもよい?
医療保険とがん保険のどちらか一方のみを検討する場合、費用面を心配している方が多いでしょう。
両方に加入することで手厚く備えられますが、どうしても保険料が高くついてしまいます。
もちろん、どちらか一方のみに加入することも可能です。
その場合、医療保険とがん保険は、それぞれどのようなケースで向いているのかを解説します。
がんを含む幅広い病気に備えたいなら医療保険
片方のみへの加入を検討するのであれば、医療保険から考えることになります。
医療保険は、がんも対象となるためです。
基本的に医療保険は十分な貯蓄がある方であれば必要ないとされていますが、病気によっては高額な治療費がかかります。
がんをはじめ、多くの病気は年齢とともにリスクが高まるため、病気のリスクにしっかり備えたいと考えている方は幅広い病気に備えられる医療保険に加入しておくとよいでしょう。
ただし、紹介したように医療保険では給付金が支払われる日数に制限があります。
がんにかかってしまった場合は長期間にわたり治療を続ける必要があるケースも多く、日数制限を超えるリスクも考慮する必要があります。
また、医療保険には特約が用意されており、その中にはがん診断給付金や先進医療特約といったものもあります。
「医療保険とは別にがん保険に加入するとなると、保険料が高くついてしまう」と悩んでいる方は、医療保険に特約を追加することも一考の価値があります。
保険料をなるべく抑えてがんに備えたいならがん保険
保険料を抑えたい方には、がん保険がおすすめです。
保障対象ががんのみに限定される点がデメリットですが、医療保険よりも保険料が安く設定されている商品もあります。
ただ、他の病気にかかって治療費の自己負担が高額になってしまう可能性も考えておかなければなりません。
そのため、がん以外の病気にかかった際に自己負担分を自己資金でまかなえる方には、がん保険が適しているといえます。
できればどちらも検討を
いかがだったでしょうか。
医療保険とがん保険の特徴や、なにが違うのかなどについて解説しました。
それぞれの強みや、注意したいことなどもご理解いただけたかと思います。
予算や必要な保障内容に応じて、両方の加入も検討してみてください。
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