生命保険の選び方とは?保険の種類と選ぶ際のポイントを解説
2024.06.13
生命保険は、将来起こり得る健康リスクに伴う出費に備えるためのものです。
「生命保険に入ったほうがよいのだろうな……」と考えてはいるものの、どんな保険に入ったらよいかわからず、迷われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、生命保険の概要をお伝えしたうえで、ご自身に適した保険の選び方を解説します。
未来に備えて生命保険への加入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
生命保険とは
生命保険とは、保険加入者が保険料を出し合い、万が一の事態に見舞われた方に対して、集めた保険料の一部から、保険会社が保険金を支給する“相互扶助”の仕組みのことです。
生命保険と聞いて“死亡した際に保険金が受け取れるもの”と、イメージされる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし“生命保険”というのは、生命保険会社などが取り扱う保険商品のすべてを指し、その保障内容は多岐にわたります。
保障の対象となるのは、死亡や高度障害、病気・ケガによる入院や通院、要介護、老後の生活への備えなどさまざまです。
貯蓄などの備えだけでは賄いきれないリスクから、ご自身やご家族の生活を守るための制度といえます。
生命保険の種類
前述した通り、ひと口に生命保険とは言っても、保障の目的に応じて、さまざまな種類があります。
そのため、加入すべき生命保険を選ぶにあたって、それぞれの保険の特徴を知っておく必要があるわけです。
以下では、生命保険を、死亡保険・医療保険・介護保険・生存保険の4つに大別し、それぞれの特徴をご紹介します。
死亡保険
死亡保険は、被保険者が死亡、または高度障害状態になった際、契約時に指定した方へ保険金や給付金が支払われる保険の総称です。
以下の表に記した生命保険が、死亡保険に該当します。
【死亡保険の種類と特徴】
保険の種類 | 特徴 |
終身保険 | ●被保険者が亡くなった際に保険金が受け取れる ●解約しない限り保障が一生涯続く ●解約返戻金が受け取れるため、貯蓄性がある ●掛け捨て型保険より保険料が高い傾向にある |
定期保険 | ●被保険者が亡くなった際に保険金が受け取れる ●一定期間のみ保障される ●保険料は掛け捨てになる ●貯蓄型保険より保険料が安い傾向にある |
収入保障保険 | ●被保険者が死亡、または高度障害状態になった際、毎月一定額の給付金が受け取れる ●一定期間のみ保障される ●掛け捨て型が多い |
死亡保険を契約する主な目的として、被保険者に万が一のことがあった際の、遺された家族の生活保障や、葬儀費用の捻出が挙げられます。
医療保険
医療保険は、被保険者が病気やケガにより通院や入院、手術をした際に、給付金が受け取れる保険です。
なお、医療保険は、国や自治体が運営する“公的医療保険”と、生命保険会社などが販売する“民間医療保険”に分けられますが、本記事では民間医療保険について説明します。
民間医療保険は、公的医療保険では賄えない費用や、医療費の自己負担額の支払いを補助することを目的として加入するものです。
民間医療保険に該当する、保険商品の特徴を見てみましょう。
【民間医療保険の種類と特徴】
保険の種類 | 特徴 |
終身医療保険 | ●通院・入院・手術をした際に、給付金が受け取れる ●解約しない限り保障が一生涯続く ●定期医療保険より保険料が割高な傾向にある |
定期医療保険 | ●通院・入院・手術をした際に、給付金が受け取れる ●一定期間のみ保障される ●終身医療保険より保険料が割安な傾向にある |
がん保険 | ●がんと診断された場合や、がんにより入院や手術をした際に給付金が受け取れる ●入院時の支払限度日数が設けられていない場合が多い |
就業不能保険 | ●病気やケガにより、長期間働けなくなった際に給付金が受け取れる ●働けないあいだの収入減少を補える |
死亡保険と同様に、がん保険にも一生涯保障される終身タイプと、保障期間が定められている定期タイプがあります。
介護保険
介護保険は、被保険者に介護が必要になった際に、所定の介護サービスを受けられる、あるいは補填の費用を受け取れる保険です。
医療保険と同じく、自治体が主体で運営する“公的介護保険”と、生命保険会社などが販売する“民間介護保険”が存在し、その二つは区別しておきたいところです。
公的介護保険は40歳になると加入義務が生じますが、民間介護保険は個人の意思で加入します。
また、給付方法も異なり、公的介護保険は実際に介護サービスを受けられる“現物給付”であるのに対し、民間介護保険では“現金給付”が行われます。
つまり、民間介護保険に加入していれば、被保険者が要介護となった際に、給付金を受け取ることができるわけです。
民間介護保険は、公的介護保険で補いきれない経済的な負担をカバーするための保険ということです。
生存保険
生存保険は、被保険者が保険期間満了時点で生存していた場合に、給付金を受け取れるタイプの保険です。
生存保険に該当する保険を、表にまとめました。
【生存保険の種類と特徴】
保険の種類 | 特徴 |
学資保険 | ●子どもの教育資金を準備するための保険 ●親が契約者となり、契約者に万が一のことがあった際は、保険料の払い込みが免除される ●満期保険金が受け取れるため、貯蓄性がある |
個人年金保険 | ●契約時に定めた年齢まで保険料を支払い、その額に応じた給付金を受け取ることができる ●公的年金に上乗せするための私的年金 |
養老保険 | ●死亡あるいは所定の高度障害状態になった際、保険金が受け取れる ●満期まで生存していた場合は、満期保険金が受け取れる |
いずれの保険も、満期のタイミングに被保険者が生存していることを前提としています。
しかし、保険料の払込期間中に万が一のことがあった場合、死亡保険金を受け取れるなど、死亡保険の要素を兼ね備えている商品も少なくありません。
生命保険で備えられる保障ニーズ
生命保険の種類と特徴を把握できたところで、各保険がどのようなニーズを満せるのかを確認していきましょう。
以下の表をご覧ください。
【各保険の保障ニーズ】
保険の分類 | 生命保険の種類 | 保険金・給付金の保障ニーズ | ||||||
生活費 | 葬儀費用 | 入院費・治療費 | 老後資金 | 学費 | 貯蓄 | 介護費用 | ||
死亡保険 | 終身保険 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
定期保険 | 〇 | 〇 | ||||||
収入保険 | 〇 | |||||||
医療保険 | 終身医療保険 | 〇 | ||||||
定期医療保険 | 〇 | |||||||
がん保険 | 〇 | |||||||
就業不能保険 | 〇 | |||||||
介護保険 | 介護保険 | 〇 | ||||||
生存保険 | 学資保険 | 〇 | 〇 | |||||
個人年金保険 | 〇 | 〇 | ||||||
養老保険 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
契約者が備えておきたい費用項目によって、加入すべき生命保険は異なります。
加入する生命保険を選ぶ際は、その保険でご自身の保障ニーズを満たせるのかを確認しておくことが肝要です。
生命保険を選ぶ際のポイント
ここからは、加入すべき生命保険を選ぶ際の具体的なポイントを解説します。
各ポイントを一つずつ明確にすることで、あなたに適した生命保険が見つかるはずです。
ポイント①保険に加入する目的を明確にする
生命保険を選ぶ際、まず決めるべきは“目的”です。
何を目的として生命保険に加入するのかによって、必要な保障内容は変わります。
たとえば「病気やケガの治療費を補いたい」という目的がある場合は、医療保険が適しています。
しかし、同じ病気やケガに対する備えだとしても「働けなくなった際の生活費をカバーしたい」のであれば、医療保険のなかでも就業不能保険が適しているわけです。
生命保険に加入する目的が明確になれば、自ずと選ぶべき保険の候補が限定されます。
ポイント②保険期間を決める
保険に加入する目的が明確になったら、保険期間を決めましょう。
生命保険は、保険期間によって“終身タイプ”と“定期タイプ”に分けられます。
終身タイプは、中途解約しない限り、保障が一生涯にわたって続く保険です。
長期的に保障を受けられる一方、定期タイプと比べて月々の保険料が高い傾向にあります。
ただし、毎月の保険料は固定されているため、途中で支払う額が変わることはありません。
また、中途解約時には、それまで支払った保険料に応じた解約返戻金を受け取ることができます。
定期タイプは、あらかじめ保険期間が定められた保険のことです。
月々支払う保険料は比較的安いものの、原則掛け捨てのため、貯蓄性はありません。
契約満了時には、解約するか、保険料を改めたうえで契約を更新する必要があります。
保険料の額は、加入時の年齢によって決まるケースが多いため、更新のたびに支払額が高くなる可能性がある点に留意しておきましょう。
保険期間に応じて、月々支払う保険料の額が大きく変わるため、ご自身のライフスタイルや家計を鑑みて、支払いが重くなりすぎない保険を選びたいところです。
ポイント③必要保障額を知る
続いて、保険選びの際に検討すべきは必要保障額です。
保険金や給付金をいくら受け取れば、将来のリスクに備えられるのかを考えます。
保障額の目安は“必要となる費用”から“社会保障制度で受け取れる給付金”を差し引いた金額です。
日本国民は、公的医療保険や公的介護保険、公的年金といった社会保障制度で多くのリスクから守られています。
それでも足りない部分を補うのが、生命保険の役割です。
受け取れる保険金や給付金が多いに越したことはありませんが、保障額が高いぶん、毎月支払う保険料は増え、負担は重くなります。
そのため、無暗に保障額が高い保険商品を選べばよいというわけではないのです。
生命保険はご自身の保障ニーズに合わせて選ぼう
本記事では、生命保険の選び方を解説しました。
ひと口に生命保険とは言っても、その種類はさまざまです。
「どのようなリスクに備えるのか」「保障額はいくら必要なのか」を明確にしたうえで、ご自身のライフスタイルに適した生命保険を選びましょう。
目的が違う保険に入ってしまうと、いざというときに必要な保障を受けられず役に立たないばかりか、月々支払う保険料もかさみ、家計を圧迫しかねません。
どの保険に入るべきなのか、一度じっくりと検討してみてはいかがでしょうか。
ほけんスマイルでは、お客様ごとにご状況をお伺いし、最適な保険プランをご提案いたします。
生命保険選びで迷われている方は、ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。
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