歯の治療費は生命保険の対象となる?保険が適用される治療とは
2024.12.27

一般的な歯の治療には健康保険が適用されますが、「生命保険は使えないの?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
万が一の怪我や病気に備えるための生命保険ですが、歯の治療にも適用されるのであれば、ぜひ活用したいところですよね。
そこで本記事では、歯の治療費を生命保険でカバーできるのか否かをお伝えします。
生命保険の適用範囲を知ったうえで、有効に活用したい方はご一読ください。
目次
歯の治療に生命保険は適用される?
原則として、虫歯や歯周病といった歯の治療には、民間の生命保険は適用されません。
そもそも生命保険とは、怪我や病気によって手術あるいは入院が必要になった際に、その費用が保障される生活保障の仕組みのことです。
一般的な歯科治療は手術や入院ではなく、通院するのが基本のため、生命保険の対象にはならないというわけです。
ただし、民間の生命保険が適用される歯科治療がまったくないわけではありません。
詳しい内容は、次項で解説します。
歯の治療で生命保険が適用されるケース
親知らずを抜歯する場合、稀に生命保険の対象となることがあります。
通常の抜歯であれば歯科医院で対応できますが、複数の親知らずを同時に抜いたり、全身麻酔を施したりする手術が必要な場合は、口腔外科のある病院で治療を受けます。
このようなケースでは、術後の身体の負担を考慮して、経過観察のために入院することがほとんどです。
先述の通り、入院を伴う場合は生命保険の対象となるため、入院給付金が支払われる可能性があります。
歯の治療を受ける際には、入院が必要であるか否かで、生命保険の適用有無を判断しましょう。
なお、ここでお伝えした内容はあくまでも例外であり、通常の親知らずの抜歯手術は生命保険の対象外となります。
詳しくは後述するので、引き続きご覧ください。
歯の治療で生命保険の適用外となるケース
一部の例外はありますが、歯の治療費を生命保険で賄うのは難しいことがおわかりいただけたはずです。
ここからは、一般的な歯科治療のほかに、生命保険の適用外となるケースを4つ紹介します。
親知らずの抜歯
先述の通り、親知らずの抜歯では例外的に生命保険が適用されるケースがありますが、原則として親知らずを含めた抜歯手術は生命保険の対象外となります。
しかし健康保険は適用されるため、自己負担額をある程度抑えることは可能です。
また、口内の健康を保つための抜歯とは違い、審美性を高める目的での抜歯の場合は、保険の対象となりません。
口元の美しさを求めて、健康な歯を抜歯する際には自由診療となるわけです。
抜歯の目的によって、生命保険や健康保険が適用されるか否かが異なることを頭に入れておきましょう。
顎関節症の治療
顎関節症と診断された場合も、生命保険の適用外です。
生命保険の給付金を受け取る条件は、厚生労働省が定める“特定疾病”に該当していることです。
この特定疾病に顎関節症は含まれないため、保険は適用されません。
生命保険こそ適用外となりますが、一般的な歯の治療と同様に健康保険は適用されます。
そのため、顎関節症の治療においては、治療費の3割を自己負担するだけで済みます。
症状の程度にもよりますが、あまりにも多額な治療費が請求されることはないので、症状を自覚したら早めに治療を受けるのが良策です。
歯科矯正
歯科矯正では、生命保険にくわえて、健康保険も適用されません。
理由としては、生命保険や健康保険でカバーできる“怪我や病気の治療”に該当しない点が挙げられます。
歯科矯正に限りませんが、主に見た目を整えることを目的とした場合、保険適用外となるわけです。
歯の矯正は自由診療となるため治療費が高額になりがちであり、そのすべてを自己負担しなければならない点を覚えておいてください。
インプラント
人工の歯を装着するインプラント治療においても、生命保険ならびに健康保険の対象から外れます。
インプラント治療では、美観の改善だけではなく機能性を回復させることもできるため、多くの方に選ばれていますが、インプラントそのものが高額という側面もあります。
1本のインプラントに数十万円かかることもあり、これを国が負担するのは現実的ではありません。
また、義歯やブリッジなどの保険が適用される治療でも十分な回復が見込めることから、高額な治療費が発生するインプラント治療は保険適用外となってしまうのです。
ただし、インプラント治療が必要となった理由次第では、給付金を受け取ることができるケースもありますので、次項で詳細な内容をお伝えします。
インプラント治療で生命保険が適用されるケース
原則として、インプラント治療に生命保険・健康保険は適用されませんが、一部例外があります。
歯の欠損の原因によっては生命保険が適用されるので、以下で詳しくお伝えします。
先天性または事故が原因の場合
生まれつき顎の骨に形成不全がみられる場合や、事故によって顎の骨の大半を失ってしまった場合には、インプラント治療でも生命保険が適用されます。
くわえて、生まれつき永久歯が生えてこない“先天性欠如歯”が6本以上ある場合も、給付金を受け取れるため治療費の自己負担額を抑えられます。
ただし、契約している生命保険の内容によっては、インプラント治療への給付金が認められていない場合があるので、あらかじめ保険会社に確認しておくのがベターです。
怪我や病気の治療を目的とした場合
怪我や病気の治療に伴うインプラント治療で、手術や入院が必要な場合には、生命保険の“手術・入院給付”の対象となります。
この場合も審美的な目的ではなく、あくまでも先天性・後天性の疾病の治療を目的としたインプラント治療であることが前提です。
インプラント治療には外科手術を伴うため、生命保険の医療特約に“手術を受けたら給付対象となる”といった旨が記載されていれば申請できます。
しかし、怪我や病気によるインプラント治療においても、必ずしも給付金を受け取れるわけではありません。
それぞれの保険会社が定める給付金の支払事由に該当しない限り、給付金は受け取れないので、治療方針が決まった時点で保険会社に問い合わせてみてください。
生命保険以外で歯の治療費を抑える方法
ここまでの内容を踏まえて、「生命保険が使えないなら、ほかに歯の治療費を抑える方法はないの?」とお考えになる方もいらっしゃるでしょう。
最後に、“医療費控除”という制度を利用して、歯科治療にかかる費用の負担を軽減する方法を紹介します。
医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた際に、その金額が所得から差し引かれる仕組みのことです。
その際の医療費には通院にかかった交通費も含まれ、総額10万円を超える場合に、還付金として一定金額が返還されます。
これによって納税額が軽減され、経済的な負担を抑えられます。
医療費控除の場合、治療目的であれば、公的医療保険の対象ではない治療も申告可能です。
たとえば、審美的な目的以外のインプラント治療や、噛み合わせを改善するための歯科矯正などが該当します。
このような制度をうまく活用すれば、生命保険による恩恵を得られずとも、歯の治療費を抑えられるわけです。
ただし、医療費控除を受けるには年末の確定申告が不可欠なので、歯科医院を受診した際の領収書は無くさずに保管しておきましょう。
一部の例外を除いて、歯の治療費を生命保険で賄うのは難しい
今回は、生命保険で歯の治療費をカバーできるのか否かをお伝えしました。
原則として、歯の治療に生命保険が適用されることはありません。
しかし例外的に、手術や入院を必要とする治療の場合は、手術・入院給付金の対象となるケースがあります。
もし先天性の疾病や、不慮の事故による歯の手術が必要になった場合には、生命保険の給付金を受け取れる可能性があるので、忘れずに保険会社に問い合わせましょう。
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