生命保険への加入や見直しに際しては、保障内容はもちろん、“保険期間”や“払込期間”にも着目する必要があります。
おおよその意味は知っていても、双方の内容や違いを明確に説明できる方はそれほど多くはないのではないでしょうか。
そこで本記事では保険期間の概要を、払込期間との違いとともに紹介します。
「生命保険の知識を深め、納得したうえで加入・見直ししたい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
保険期間とは
保険期間とは、
入院や手術、死亡などの事象が発生した際に、契約している保険の保障を受けられる期間のことです。
保障期間ともいわれ、保険会社は受取人に対して給付金や保険金を支払います。
なお保険期間には、“定期”と“終身”の2種類があり、それぞれ定期保険と終身保険とよばれます。
以下の表に、詳細をまとめました。
保険期間の種類
名称 |
保険期間 |
定期保険 |
期間の設定あり ・年満了(10年、20年など) ・歳満了(60歳、70歳までなど) |
終身保険 |
期間の設定なし(保障は一生涯) |
一般的に、保険料は定期保険のほうが終身保険よりも安く設定されています。
これは、定期保険は掛け捨てであるのに対し、終身保険には貯蓄性があるからです。
保険期間の決め方については後述しますので、そちらをご覧ください。
払込期間との違い
保険期間と払込期間には、権利と義務の違いがあります。
保険期間が、契約している保険の保障を受けられる期間、つまり、給付金や保険金を受け取れる権利にあたるのは前述した通りです。
それに対し、
払込期間は、契約者が保険料を支払う義務がある期間のことを指します。
払込期間中に保険料の支払いが滞らなければ、保険期間内にもしものことがあった際に保障を受けることができるというわけです。
保険期間と月払い保険料の関係
同一の条件下において、保険期間と払込期間をそれぞれ調整すると、月払い保険料との関係性がわかります。
具体的には、以下の表の通りです。
保険期間と払込期間を調整した際の月払い保険料の変化(同一の条件下)
|
期間を延ばす |
期間を短くする |
保険期間 |
月払い保険料は上がる |
月払い保険料は下がる |
払込期間 |
月払い保険料は下がる |
月払い保険料は上がる |
保険期間を延長すれば、保障を長く受けられるぶん月払い保険料は高くなります。
また、払込期間を短縮する場合も同様です。
なお保険料を、一括あるいは年払いにすると、月払いよりも少し保険料が割安になる傾向があります。
月々の負担を減らしたいのであれば保険期間を短めに、支払う保険料の総額を少なくしたいなら払込期間を短くするとよいでしょう。
保険期間の決め方
概要を理解できたら、保険期間の決め方も知っておきたいところです。
ここでは、保険期間の決め方を3つのケースに分けて紹介します。
葬儀費用に備えたい場合
葬儀費用やお墓代を備えておきたいなら、80~90歳までの保険期間が長い定期保険や、終身保険を選びましょう。
ただし、保険期間が長くなるほど、毎月の保険料の負担は大きくなります。
給付金や保険金を高額に、かつ保険期間も長く設定すれば、生活費やお子さまの教育費などに必要なお金が不足するリスクがあります。
月々の保険料を減らすには、給付金や保険金の額を可能な限り抑えたり、保険期間を短めに設定したりするなどの工夫が必要です。
また、更新時に家計の状況に応じて、給付金や保険金の減額を検討するのも一つの手です。
家族に生活費や教育費を残したい場合
万が一のときにご家族のために生活費や教育費を残したい場合は、お子さまが独立するまでの10~20年の保険期間を設定するのが基本です。
死亡保障の金額を決める際は、遺族年金や死亡退職金などを考慮したうえで、不足分に対してのみ備えると、保険料を抑えることができます。
必要な金額は、世帯収入や家族構成によっても大きく変わるので、保険の加入や見直しの際にご家族で話し合いを重ねることが大切です。
住宅ローンに備えたい場合
住宅を購入するための住宅ローンに備えたいのであれば、住宅ローンの返済期限に合わせて保険期間を決めるとよいでしょう。
住宅ローンを組む場合、団体信用生命保険に加入するのが一般的です。
この保険に加入すると、契約者にもしものことがあったときにローンの残債を肩代わりしてもらえるので、ご家族はローンを返済する必要がなくなります。
しかし、なんらかの理由で団体信用生命保険に加入せずに住宅ローンを組む場合は、ご自身でほかの生命保険に加入して備えなければなりません。
なお、保険金の額は調整できるため、住宅ローンの残債が減っていくのに応じて減額すれば、保険料を抑えられます。
保険期間を見直すタイミング
生命保険に加入している場合、ライフイベントごとに保険期間を見直すことをおすすめします。
保険に加入する目的や必要な金額は、結婚や出産、住宅の購入、お子さまの独立などのライフイベントによって変動します。
そのため、加入する目的をはっきりさせたうえで、目的が変わったり必要な金額が増えたりしたタイミングで保険期間を見直すとよいでしょう。
保険期間は保障を受けられる期間のこと。ライフイベントごとに生命保険の加入・見直しを検討しよう
本記事では保険期間の概要を、払込期間との違いとともに紹介しました。
保険期間は、もしものことが起こった際に、契約している保険の保障を受けられる期間です。
払込期間との違いは、権利なのか義務なのかという点です。
払込期間中に保険料の支払いが滞らなければ、保険期間内に万が一のことがあった場合に保障を受けることができます。
保険に加入する目的や必要な金額は、ライフイベントごとに変わるため、適切なタイミングで保険期間や保険金の額を見直しましょう。
保険の加入や見直しを検討されているなら、ほけんスマイルにぜひ一度ご相談ください。
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