毎月の保険料、払い過ぎていませんか?
高額な保険料を支払いつづければ、家計を圧迫して、日々の生活にも影を落としかねません。
生命保険の見直しにより、ムダを省き、保険料の支払い額を是正することができます。
この記事では、生命保険を見直す然るべきタイミングや、その際のポイントをお伝えします。
これから保険へのご加入を検討されている方はもちろん、既に加入されている方も、プランの再考にお役立てください。
生命保険料の目安
はじめに、生命保険料の支払い額の全国平均を、男女別および世帯ごとにそれぞれ紹介します。
公益社団法人生命保険文化センターが2019年に行った調査によると、生命保険料の年間支払い額の平均は、男性で23.4万円、女性では16.8万円となりました。
また、同センターの調査によれば、2021年度における一世帯あたりの生命保険料の支払い額の平均は年間で約37.1万円であり、これは月で見ると約3.1万円です。
生命保険の保険料の支払い額は、世帯年収や家族構成、年代によって異なるものの、ご自身の保険料の適正さを判断する指標の一つとしてみてください。
参照元:
公益社団法人生命保険文化センター『
第Ⅵ章 生命保険の加入状況』
公益社団法人生命保険文化センター『
2021(令和3)年度「生命保険に関する全国実態調査」(2021年12月発行)』
生命保険料を見直す際のポイント
以上を踏まえたうえで、本題に入りましょう。
ここでは、加入している生命保険を見直す際のポイントを4つ紹介します。
各ポイントに照らして、保険の見直しを行ってみてください。
ポイント①保険に加入している意味を再考する
生命保険の見直しにあたっては、“そもそもなぜ保険に加入しているのか”について、原点に立ち返って考えてみてください。
「支払えそうな保険料だったから……」「周りが入っているから……」といったように、漠然とした理由で毎月保険料を支払いつづけるのはおすすめできません。
よくよく考えれば、その保険に加入している意味が薄かったり、ほかのプランのほうが適していたりといったケースは往々にしてあるものです。
「万が一のために家族に○○円程度の保障をしておきたい」「子の進学に合わせて学資金を準備する必要がある」など、明確な目的があるか否かを再確認することが必要です。
ポイント②年齢変化とともに必要な保障額を計算し直す
先述した、生命保険への加入の目的の一つともいえる、“保障”について一歩踏み込んで考えてみましょう。
「家族に残すべき資産額は?」「退職後に不自由なく生活するのに必要な資金は?」といった問いに対する答えによって、加入すべき商品は変わってきます。
そして、必要な保障額は、ご自身が年齢を重ねるごとに変化していきます。
ですから、綿密なシミュレーションによって、必要な保障額をはじきだしておきたいところです。
人生の節目ごとに、必要な保障額を計算し直して、それに合わせた生命保険にリセットすることで、保険料の適正化を図りましょう。
ポイント③契約内容をシンプル化する
現状、複雑過ぎる保障プランに加入しているのであれば、より簡素な商品への変更を検討してみてもよいかもしれません。
もちろん、ご自身でプランの仕組みや、保険料の計算がバッチリできるという場合は問題ありません。
しかしプランの複雑さゆえ、毎月支払っている保険料で何をカバーできているのか、把握できていないという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
保険のプランは極力シンプルなものへ変更するか、不明点の解決に努めるかなどして、常に全容をつかめる状態にしておきたいところです。
ポイント④無理なく支払えるものにする
手厚い保障を得たいがために、毎月高額な保険料を支払いつづけて、それが家計を圧迫してしまうという状況は考えものです。
生命保険は、確かに、もしものときへの備えとして心強い味方ですが、日々の生活を削ってまで保険料を支払うことは避けましょう。
なお、適正な保険料は手取り給与の1割程度といわれています。
上記を目安に、
毎月無理なく支払える保険料なのかどうかを再考したうえで、家計を圧迫しているようなら、適宜保険料の見直しを行ってみてください。
生命保険の種類によって保険料は異なる
生命保険は、掛け捨て型と貯蓄型の2つに大別されます。
【生命保険】掛け捨て型と貯蓄型の比較
|
掛け捨て型 |
貯蓄型 |
保険料 |
安い |
高い |
保障期間 |
有期 |
終身 |
解約返戻金 |
ない場合が多い |
あり |
満期保険金 |
ない場合が多い |
あり |
ひと口に生命保険といっても、保障内容や支払い条件が異なるため、諸条件を比較検討しながら、適したものを選ぶ必要があります。
保険料の安さを最優先するのではなく、目的から逆算して、必要な保障内容をカバーできる商品を選ぶことが肝要です。
生命保険料を見直すタイミング
続いて、生命保険を見直すタイミングを紹介します。
まだまだ先のことだと思えたとしても、これらの節目は、見直しの然るべきタイミングとしてあらかじめ心づもりしておきましょう。
結婚
数ある人生のライフイベントのなかでも、結婚は環境や暮らしを大きく変える一大イベントですよね。
独身の頃とは異なり、守るべきご家族ができれば、それに伴ってご家族への保障についても考えねばなりません。
実際、結婚を機に生命保険をはじめとした各種保険への加入や、より手厚い保障への切り替えを考えはじめる方も少なくありません。
愛する家族が末永く安心して暮らせるように、結婚を機に生命保険への加入やプラン変更を検討してみるとよいでしょう。
マイホームの購入
念願のマイホームを購入した、あるいは購入を検討している段階でも、ぜひ生命保険への加入を検討しておきたいところです。
現金一括購入で自宅を建てる場合を除き、マイホームの購入に際してはローンを組みます。
ローンは、毎月の収入から少しずつ返済していくわけですが、もしご自身に万が一のことがあれば、残債は遺族へと引き継がれます。
こうなれば、ローンの返済は遺族に重くのしかかるでしょう。
しかし生命保険に加入していれば、このような際にローンの残債の返済が免除されるか、あるいは保険金を受け取り、それを月々の返済にあてることが可能です。
なお、団体信用生命保険は、ローン残債を本人に代わって支払う保険であり、遺族へ現金が支払われるわけではありません。
そのため、別途生命保険にも加入しておくことで、資金を遺すことも叶います。
このように、多額のローンを組むマイホームの購入にあたっては、将来的なリスクも鑑みたうえで、しっかりと備えを講じておきましょう。
子どもの進学
子どもが進学すれば、学費をはじめとして多額の教育資金が必要になります。
特に、小学校から大学まで私立に通わせる場合は、数千万単位の費用がかかります。
そのため、資金が足りずに子どもが学ぶ機会を失うことのないよう、保険への加入は第一に検討しておきたいところです。
その選択肢の一つとなる生命保険を選んだ場合は、保険金や解約返戻金をもって教育資金とすることができます。
ご自身の身にもしものことがあった際はもちろん、進学に先立って保険を解約したうえで、解約返戻金で学資金を賄うという活用方法もあります。
子どもの大学卒業までに必要な教育資金を試算したうえで、これを工面できる保障を受けられる商品へ加入すれば安心です。
子どもの自立
先述のケースとは反対に、子どもが自立すれば教育資金について心配する必要がなくなります。
パートナーへの保障を除き、今まで付けていた手厚い保障を外して、月々の保険料を減額できるよいタイミングです。
社会人となる子どもの門出を祝ったのちは、今一度保険を見直してみましょう。
退職
退職のタイミングで、生命保険の死亡保障を外せば、保険料の圧縮につながります。
長年の貯蓄や退職金、年金などにより、パートナーと合わせて2人分の老後資金が十分に確保できている場合であれば、保険は必ずしも必要ありません。
このような場合は保障内容を減らすか、生命保険を解約しても問題ないでしょう。
生命保険への加入をおすすめしたい方
これまでお伝えしてきた内容をもとに、色々と再検討を進めようと思われた方も多いのではないでしょうか。
もちろん、見直しを行った結果、現状の保障プランを継続するという選択肢が正解という結論に至ったとしても問題はありません。
参考までに、ここでは生命保険への加入・継続がおすすめできる人の特徴を5つ紹介します。
①扶養するご家族がいる方
大切なご家族がいる方は、生命保険への加入の必要性が高いといえます。
特に、まだ小さなお子さまがいるのであれば、ご自身になにかあったときにご家族が路頭に迷わないよう、然るべき対策も講じておかねばなりません。
その点、生命保険は、加入者の万が一の際の保障を目的として設計された保険ゆえ、その保障内容は手厚くなっています。
現時点で十分な貯蓄があるなど、特別な理由がない限りは、ご家族のために生命保険へ加入するのが賢明です。
②貯蓄状況に不安がある方
貯蓄に不安を覚えている方も、生命保険への加入がおすすめできます。
貯蓄型の生命保険に加入すれば、毎月無理なく、自動的に積み立てを行うことが可能なので、将来へしっかりと備えることができます。
口座預金とは異なり、簡単に引き出すことは叶わないので、誘惑に負けて貯金を使ってしまうという心配もありません。
生命保険には、個人の計画的な貯蓄をサポートするという側面もあるのです。
③老後資金を積み立てたい方
老後資金の積み立てにも、生命保険は活躍してくれます。
医療費や生活費の高騰が取り沙汰されている昨今、リタイア後の生活に一抹の不安をお抱えの方も多いのではないでしょうか。
先述の通り、貯蓄型の生命保険に加入すれば万一に備えながら、解約返戻金や満期保障金をもって、老後資金とすることもできます。
「このまま手を打たなければ、老後の生活が困窮するのではないか」という不安を払拭するためにも、来るべき将来に備えて生命保険への加入を検討してみてください。
④相続税対策を考えている方
実は、生命保険が相続税対策にもなることをご存じでしょうか?
通常の預貯金とは異なり、生命保険(死亡保険)の保険金には非課税枠が設けられています。
そのため、ご自身にもしものことがあった際の相続に際して、“課税遺産総額”を減額することができます。
課税遺産総額は、読んで字の通り、相続する遺産のうち、課税対象となるものの総額です。
すなわち、ご家族へ現金で資産を遺すよりも、保険金をもって相続手続きを行うほうが、節税効果が高いということです。
相続税の負担をできるだけ減らして、ご家族へ少しでも資産を遺してあげたいという場合に、生命保険へ加入するのも、賢い活用方法なのです。
⑤個人事業主として働いている方
個人事業主の方は、生命保険への加入により手厚い保障が約束されるため、安心感をもって毎日を送ることができます。
ご存じの通り、個人事業主は会社員や公務員のような厚生年金部分がないため、将来受けられる保障が限定的です。
そのため、任意の保険に加入して、もしものときに備えておきたいところですが、その際の選択肢の一つとして生命保険が挙げられます。
これまでお伝えした通り、生命保険に加入することで、万が一の際にご家族へ資金を遺すことも叶いますし、子どもの進学に備えての貯蓄や、老後資金の備えともなります。
個人で事業を営み、さしたる保障に入っていないという方は、これを機に生命保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。
生命保険料の払い過ぎを回避するためには定期的な見直しを
今回は、生命保険を見直す際のポイントをお伝えしました。
生命保険を見直す際は、加入している目的を再確認したうえで、必要な保障額から逆算して今のご自身に適したプランを選ぶことがポイントです。
見直しのタイミングとしては、結婚やマイホームの購入、子どもの自立などのライフイベントが発生したときが好機です。
定期的に見直すことで、保険料の払い過ぎを避けられて、家計を適正化することが叶います。
ほけんスマイルでは、お客さまの状況を丁寧にお伺いしたうえで、最適な保険プランをご提案いたします。
生命保険への加入や見直しをご検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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