医療保険に複数加入するメリットと注意すべきデメリットをチェック
2022.12.21
何かあった時のためにしっかり備えておきたいのであれば、医療保険に注目してみましょう。手厚い保障を希望する方の中には、いくつかの医療保険への加入について検討している方もいるのではないでしょうか。
そこで、複数の医療保険に興味がある方のため、いくつかの保険に加入するメリットやデメリットなどについて紹介します。
この記事を読むことによって単独で医療保険に加入するのと、他社と比較して加入するのとでは何が違うのかがわかるので、参考にしてみてください。自分には単独の保険が合っているのか、いくつか組み合わせたほうが良いのかについても判断できるようになります。
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医療保険は複数加入可能
そもそも複数の療保険に加入できるのかについてですが、加入は条件を満たせば可能です。
同じ保険会社で異なる商品に加入することもできますし、異なる保険会社と契約することも可能です。
保険会社としても「他社の保険会社と契約をしてはいけない」などと定めていることはないので、規約違反にはあたりません。
もちろん、2種類の医療保険に加入していた場合、それぞれの支払事由に該当する状態となれば各保険金で受け取れます。
そもそも、一つの保険ですべてのリスクに備えることはなかなか難しいといえます。部分的に保障が不足していると感じている部分はないでしょうか。
各社が異なる商品を展開しているので、不足分をカバーするためにそれらの中から気になる医療保険に複数加入する方も多いです。
手厚く備えられるようになるほか、選択肢も広がるでしょう。
関連記事:保険の乗り換えで生じるメリットと乗り換え時に気を付けたいポイント
医療保険に複数加入するメリットとは?
いくつかの保険商品を契約することによって、さまざまなメリットが得られます。
代表的なメリットは、以下の5つです。
メリット1.複数の給付金を受け取ることができる
いくつかの保険会社と契約をしている場合、それぞれの保険会社から給付金が受け取れます。
場合によっては、実際にかかった医療費よりも、受け取る金額のほうが多くなるようなケースも珍しくありません。
例えば、入院日額10,000円を受け取れる保険に2つ加入している状態で入院が必要になった場合、一日20,000円を受け取れます。
このケースでは、仮にかかった医療費が15,000円だったとしても20,000円が支払われます。
万が一の事態に手厚く備えられるのは、非常に大きなメリットといえるでしょう。
メリット2.保障が受け取れないリスクを分散ができる
複数の保険に加入することにより、何かあった時に保障が受けられないリスクに備えることが可能です。
まず、滅多にないことではありますが、契約している保険会社が倒産してしまうような恐れもあります。仮に契約していた保険会社が経営破綻したようなケースでも、生命保険契約者保護機構によって一定の救済措置を受けることは可能です。
ですが、保険金・給付金や積立金が減ってしまうリスクがあります。
本当に保険が必要な時に想定していた形で保険金を受け取れなくなってしまう可能性もゼロではありません。
もし、倒産によって今後の保障がどのようになるのかよくわからない段階で病気やケガをしてしまうと大変です。ですが、いくつかの保険に加入しておけば、他社での保障は問題なく受け取れます。
また、加入していた保険会社が経営破綻した際に他の保険に乗り換えることも可能ですが、年齢や健康状態などにより加入が難しくなってしまうケースもあります。
初めから複数の保険に加入しておけば、一つの保険会社で何かあったときのために備えておくことにも繋がるでしょう。
数社から給付金を受け取れるとなれば、安心にもつながります。
医療保険で給付金が支払われるのは、あくまで医療保険の支払事由に該当している場合のみです。
入院や治療が必要になったとしても医療保険の支払事由に該当しなければ支給されないので、さまざまなリスクに備えられる形で幅広く保険を契約しておくのも一つの方法といえます。
メリット3.複数の保険のいいとこどりができる
各保険商品によって強みやメリットが異なりますが、いくつか組み合わせることにより、いいとこどりも可能です。
例えば、将来に何か病気やケガが発生した際、入院保障に力を入れるべきなのか、通院保障に力を入れるべきなのかは現段階ではわかりません。
ですが、両方に備えられる医療保険を組み合わせて加入することにより、どちらにも備えることが可能です。
入院日額15,000円の医療保障を受けたいと考えているのであれば、長期入院に強いA社で入院日額8,000円の医療保険に、通院保障に強いB社で入院日額7,000円の医療保険に加入するといった選択肢があります。
保険を比較しているうちに「この会社の商品は魅力的だけど、ここだけが不満」といったポイントがあれば、その不満のみを解決できるように他の商品と組み合わせてみるのがおすすめです。
一般的に医療保険ではさまざまな病気やケガに幅広くカバーをすることができます。例えば「家系的にがんの傾向が強いから、がんに手厚く備えたい」と考えているのであれば、がん保険に追加加入しましょう。
さまざまな病気やケガに幅広く対応し、なおかつ自分で心配している病気に対してはより手厚くカバーできるようになります。
関連記事:がん保険は必要なのか?メリット・デメリットや選び方を詳しく解説
メリット4.相談者が増える
複数の保険会社で検討すると、それぞれの会社の考え方や商品の仕組み等を知ることができ、話を聞くことにより、自分にとって本当に最適な商品を選択することにもつながるでしょう。
会社や担当者が変われば、選択できる保険の種類や、その保険を推奨される根拠も変わってきます。1人から話を聞くだけでは偏った意見になってしまう恐れがありますが、そういった心配もありません。
メリット5.保険の見直しや解約がしやすくなる
実際に複数の保険に加入してみると「自分には不要」と感じる保険が出てくることがあります。そういったものについては解約し、他に必要そうな保険に加入してみると良いでしょう。
一つの保険会社でさまざまな商品を契約して手厚く備える方法もあります。ですが、各保険会社で強みが異なるため、複数の保険会社を比較して検討してみてはいかがでしょうか。
関連記事:保険見直しで注目したいポイントとは?期待できるメリットも確認
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医療保険に複数加入するデメリット
複数の医療保険に加入する場合、デメリットについてもおさえておかなければなりません。代表的なデメリットは以下の5つです。
デメリット1.保険料が増える
当然の話ではありますが、加入する医療保険が増えれば増えるほど、保険料が高くなってしまいます。月々の生活費に余裕がある方は、その範囲内で加入する保険について検討しましょう。
ギリギリの生活費で暮らしている方の場合、無理に複数の医療保険に加入するのは良くありません。
関連記事:生命保険に毎月いくら払ってる?世代や家族構成、年収別の平均を解説
デメリット2.保障が重複する可能性がある
あれこれ保険を組み合わせて契約したところ、保障される内容が重複していたといったケースがあります。例えば、ほとんどの医療保険では入院給付金と手術給付金が設定されているため、複数の医療保険を契約すればこれらが重複する可能性が高いです。
手厚く備えられるともいえますが、場合によっては無駄になってしまうことがあります。
一つの保険のみで十分な保障が受けられるものについては、できるだけ重複しないような形で保険を組み合わせると良いでしょう。現在加入している保険で重複があるのかについては、保険証券で確認しておくことが重要です。
新規に医療保険に加入する場合などは、すでに加入済みの保険の保障内容と重複しないか確認したうえで加入を検討してみてください。
デメリット3.請求が大変で手間が増える
複数の医療保険に加入する場合、申し込みをする分だけ請求をしなければなりません。名前や住所などの項目については何度も同じことを書かなければならず、手間に感じる方もいるでしょう。
医療保険に加入する場合、申込書のほか、意向確認書、告知書、口座振替依頼書・クレジットカード払申込書といった書類を準備することになります。
申し込みをする保険の内容などについては十分理解が必要ですし、自分に必要か見極めたうえで契約しなければなりません。保険の専門家の力なども借りながら、自分に適した保険を選択し、契約しましょう。
デメリット4.加入している保険の把握や管理が大変
自分がどのような保険に加入していて、どういった場合にいくらの保険金が支払われるのかについてはよく理解しておくことが重要です。複数の保険に加入する場合、各保険会社で内容が重複しないように加入するのが一般的といえます。
加入している保険がきちんと把握できていないと、使える場面で見逃してしまうこともあります。多くの保険に加入していると、把握したり、管理したりしなければならないことが増えるのもデメリットです。
デメリット5.保険金・給付金の請求も手間が増える
実際に保険金・給付金の請求が必要となった場合、自身で請求を行わなければなりません。請求方法は保険会社によって異なるため、それぞれの保険会社の書類への記入が必要です。
複数の保険会社と契約をしているのであれば、保険会社の数と同じだけ手続きをしなければなりません。
請求方法は保険会社によって異なるため、一枚だけ書いてそれをコピーして使い回すようなことは難しいでしょう。さらに、保険会社によって用意しなければならない書類が異なるため請求には手間がかかってしまうこともあります。
また、医療機関によって診断書の作成に必要な金額は異なり、一般的に5,000円~10,000前後です。複数の保険に加入する方は、それぞれの保険で診断書を手配する必要があるので、総合的に考えて診断書の金額が高くなることがあります。
給付金を受け取れないケースがある?
複数の保険に加入するにあたり、気をつけなければならないのが、給付金を受け取れないケースについてです。以下のようなケースに該当する場合、給付金支給の対象外となることがあります。
ケース1.保障の対象期間外だった場合
保険は申し込みをするとすぐに適用されますが、具体的にいつからが保険の対象期間となるかについてはよく確認が必要です。保障が開始されるより前にケガや病気をしてしまった場合、対象外となってしまいます。
保障が開始される日は「責任開始日」と呼ばれます。自分の場合はいつが責任開始日となるのか確認しておきましょう。
ケース2.支払い事由に該当しない場合
給付金が受け取れるのは各保険会社が定めている支払い事由を満たした場合です。例えば、治療目的ではない、美容を目的とした手術などは入院を伴うとしても対象外です。手術給付金も支払われません。
入院・通院給付金についても、対象となるのは治療を目的とした入院や通院です。そのため、保険会社によって異なりますが、検査のための入院や健康診断、人間ドックなどの入院・通院は給付金の対象外となる場合があります。
具体的にどこからどこまで支払われるのかについては、各保険会社によって取り決めが異なるため、よく確認しておきましょう。一日からの入院に対応している保険商品もあれば、必要な入院日数を超えた場合のみ対象となるものもあります。
他にも支払限度日数や通算支払限度日数を超えていないかなどについては請求をする前に確認しておきましょう。
デメリットをおさえたうえで検討が必要
いかがでしたか。
複数の医療保険に加入するメリットやデメリットについて紹介しました。
単独での加入の場合と、どういったポイントが異なるのかがご理解いただけたかと思います。メリットばかりではないので、デメリットについても押さえたうえで検討しましょう。
複数組み合わせて自分にぴったりの保険を選びたいと考えているのであれば、専門家に相談するのがおすすめです。
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