生命保険は何歳から何歳までに加入する?世代別の割合について解説
2022.08.16

生命保険は若いうちに加入すると良いと聞きますが本当でしょうか。
一般的に生命保険と聞くと、死亡した時に受け取る一時金を思い浮かべますが、他にも医療保険、がん保険、学資保険、収入保障保険などさまざまな種類があります。
この記事では、加入年齢や加入状況について解説したうえで、若いうちに生命保険に加入するメリットについても詳しくご紹介いたします。
関連記事:生命保険と医療保険の違いは何?どちらがおすすめ?特徴や種類も解説
目次
生命保険は何歳から加入しているのか?
一般的な生命保険に加入できるのは、契約者年齢と被保険者年齢ともに16歳ごろからです。
未成年でも、親権者の同意(署名・捺印)があれば、生命保険に加入できます。
一番多く設定されている加入年齢は、18歳以上です。
成人年齢が20歳から18歳に引き下げられ、契約年齢を20歳から18歳に引き下げた保険会社も少なくありません。
ここでは、生命保険センターがまとめた令和3年度生命保険に関する全国実態調査を参考に生命保険の加入状況をご紹介していきます。
【全体】生命保険に加入率
生命保険の加入率は、生命保険センターの2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査〈速報版〉によると2021年の加入率の全平均は89.8%です。
この数字から、およそ9割の方が生命保険に加入している事実がうかがえます。
前回調査(2018年)が88.7%だったので、加入比率は微増となっています。
参照:生命保険センター|2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査〈速報版〉
【世代別】生命保険の加入率
世代別の加入率についても見てみましょう。
直近の3回分の調査を抽出して比較してみました。
全生保を対象とした世代別生命保険加入率は次のとおりです。
生命保険・個人年金保険の世帯加入率(全生保)[世帯主年齢別](%)
2015年 | 2018年 | 2021年 | |
全体 | 89.2 | 88.7 | 89.8 |
29歳以下 | 77.5 | 79.2 | 70.2 |
30歳~34歳 | 86.7 | 86.7 | 90.7 |
35歳~39歳 | 93.3 | 88.7 | 89.4 |
40歳~44歳 | 91.4 | 92.4 | 93.2 |
45歳~49歳 | 95.2 | 93.3 | 94.0 |
50歳~54歳 | 92.8 | 93.5 | 93.0 |
55歳~59歳 | 96.1 | 94.1 | 94.8 |
60歳~64歳 | 91.2 | 92.1 | 92.4 |
65歳~69歳 | 91.2 | 89.5 | 93.8 |
70歳~74歳 | 89.0 | 88.4 | 88.2 |
75歳~79歳 | 79.9 | 82.3 | 85.0 |
80歳~84歳 | 71.1 | 76.9 | 80.2 |
85歳~89歳 | 68.4 | 69.5 | 67.5 |
90歳以上 | 52.2 | 71.4 | 52.2 |
年代別に見ると40歳から69歳では、90%以上の方が生命保険に加入しています。
70歳から84歳の方についても80%を超えており、しかも加入割合は増加傾向です。
20代でも70%が加入しており、全体を通じて保険加入率の高さがうかがえます。
全体では、およそ9割が生命保険に加入している状況が調査から明らかになっています。
【関連記事】
20代における保険の必要性と20代におすすめしたい保険
30代におすすめしたい保険の選び方を解説!必要性や加入率も確認
生命保険は何歳から何歳まで加入できるのか?
およそ9割の方が加入している生命保険ですが、その種類はさまざまです。
代表的なものだけでも、次のようなものがあります。
- 死亡保険
- 所得補償保険
- がん保険
- 学資保険
- 養老保険
年齢によって必要な保険は変化しますが、それぞれの保険にわけて加入年齢を詳しく見ていきましょう。
生命保険は何歳から加入できる?
生命保険は、0歳から加入できます。保険の種類ごとに見ていきましょう。
死亡保険 | 15歳以上が多い |
医療保険・がん保険 | 0歳から加入できるものもある |
学資保険 | 0歳から6歳が多い |
死亡保障は、金融庁が警鐘を鳴らしており、モラルの観点から死亡保険の対象年齢を15歳以上としている保険会社が多いようです。
15歳未満で加入できる場合でも、引受限度額が設けられているケースも少なくありません。
成人年齢が20歳から18歳に引き下げられた状況を受けて、今まで20歳からとされていた保険も18歳から加入できるように変更されているケースも見られます。
一方で、医療保険やがん保険は、0歳から加入できる商品もあります。
乳幼児は、自治体の医療補助制度があるので、家庭の医療費負担はそれほど多くありません。
しかし、入院費の差額や子どもに先天性の病気がある場合は、乳児医療補助制度の対象外となり、そういった場合は医療保険が役に立つでしょう。
また、学資保険の場合は、将来の教育費に備えて資金の積み立てを主な目的としています。
そのため加入年齢は、0歳から6歳までに設定されているケースが多いようです。
教育資金の積み立てが主な目的ですが、医療特約や入院保障など、オプションで医療保険をつけられる学資保険もあります。
関連記事:生命保険の死亡保険金受け取る際に税金はいくらかかる?
生命保険は何歳まで加入できる?
生命保険の加入上限は、保険会社によって違いますが、最近では医療保険・死亡保険ともに85歳まで入れる保険が多くなっています。
例えば、大手生命会社などでは、満85歳まで入れる医療保険を提供しています。
一方で、70歳が上限となっている生命保険会社もあり、各保険会社で違います。
加入年齢が引き上げられる傾向ですが、70歳以上の方は生命保険会社ごとに確認する必要があるでしょう。
関連記事:生命保険を解約せざるを得なくなったら?最適なタイミングを解説
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若いうちに生命保険に加入するメリット
若いうちは、体も元気で生活に対する不安が少ないので、生命保険など必要ないと考えがちです。
しかし、若いうちに生命保険に加入すれば、次のようなメリットがあります。
- 保険料が安い
- 選べる保険が多い
- ライフプランに合わせたプランを選べる
順番に見ていきましょう。
保険料が安い
生命保険の月々の保険料は、加入年齢によって違います。
各保険会社が設定する保険料は、厚生労働省による「完全生命表(厚生労働省)」や「簡易生命表(厚生労働省)」をもとに算出されています。
年齢が若いほど死亡したり病気になったりする確率が低いため、保険料も安く設定されるのです。
保険料の支払総額を計算する必要がありますが、商品によっては若い時に加入した場合の方が総支払額が安くなる場合もあります。
そのような商品は、トータルコストが安いだけでなく、月々の保険料の負担が少なくすむので、しっかり見積りを出して確認しましょう。
さらに、若い時から保障を得られるなど、さまざまなメリットがあります。
関連記事:生命保険に毎月いくら払ってる?世代や家族構成、年収別の平均を解説
選べる保険が多い
保険はいつでも加入できますが、既往歴があったり健康状態が悪かったりする場合は、加入できる保険が少なくなります。
生命保険に加入する場合、契約前に被保険者の過去の病歴や現在の健康状態を保険会社に告知する義務があります。
契約前にチェックされる事項は次の3つです。
- 過去5年間の健康状態
- 病歴
- 服用中の薬
健康状態や病歴によっては、生命保険に加入できないケースも出てきます。
加入できたとしても、一定期間は保障の対象から外れるなどの条件がつく場合もあり、簡単に生命保険に加入できなくなるので注意が必要です。
30代になると、健康状態に陰りが現れ始める方も多く、年代が上がるほど増えていく傾向です。
若く健康状態のよい方であれば、どんな生命保険を選んでも、問題なく加入できるでしょう。
関連記事:生命保険とは?役割や種類、加入するメリットやデメリット
ライフプランに合わせたプランを選べる
若いときの方がライフステージやライフプランに合わせた保険を選べます。
20代の場合でも、独身や夫婦子どもなし、夫婦子どもありなどライフスタイルはさまざまで、必要とする保険はそれぞれ違ってきます。
また、資産形成を兼ねた生命保険の場合、若いときに加入した方が月々の保険料が安く抑えられます。
20代の若者であれば、現在のライフスタイルや今後のライフプランに合わせて自由にプランを選べるうえ費用も安く抑えられるでしょう。
関連記事:大学生も生命保険に加入すべき?おすすめの保険も紹介
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保険はいつでも加入できる!若いときに加入するメリットも忘れずに
生命保険に何歳から加入すべきか明確な答えはありません。
実際のところ、70歳以上であっても加入できる保険商品は増えています。
しかし、若いときに生命保険に加入すれば保険料が安いことや選ぶ保険の自由度が高いなどのメリットがあります。
20代は、まだ保障や保険の必要性を感じにくい方が多い一方で、十分な生活防衛資金を貯めていない年代です。
現在のライフスタイルや今後のライフプランに合わせて、適切な保険を選びましょう。
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