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30代におすすめしたい保険の選び方を解説!必要性や加入率も確認

2022.12.21

万が一、何かあった時の備えとして検討しておきたいのが生命保険への加入です。30代男性・女性の中にはいつ加入すべきなのかわからず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
「もっと年を重ねてから検討すべき?」「30代で生命保険が必要なのかわからない」といった方も多いはずです。

そこで、30代のうちから生命保険に加入すべきなのか、どういった生命保険がおすすめなのかについて解説します。

加入を検討する場合、毎月の保険料がどの程度かかるのかについても押さえておくことが重要です。この記事を読むことによって30代が検討したい生命保険や、実際に加入している方の平均保険料などがわかるので、参考にしてみてください。

そもそも30代に保険は必要?

保険は、将来何かあった際に支えてくれる非常に心強いものではあります。ですが、そもそも30代のうちから生命保険への加入を検討すべきなのかわからない方が多いようです。
まだまだ若い年齢といえますが、30代も保険への加入について検討しておくことをおすすめします。その理由として、以下のことが挙げられます。

生命保険は年齢関係なく必要

生命保険は万が一のことが起こった際に生活を支えてくれるものです。生命保険に加入しておくことにより、病気やケガなどで入院や治療が必要になった際に給付金が受け取れます。
全額実費で負担できるほどの貯蓄がある方なら良いのですが、そうでない方は急な出費が必要になると困ってしまうでしょう。万が一のことがいつ起こるかわからないので「30代だからまだ保険に加入するのは早い」とは言えないでしょう。

自身で注意していても事故に巻き込まれてしまうこともありますし、生活に注意していても病気になってしまうことはあります。このことから、生命保険は年齢関係なく必要だといえるでしょう。

関連記事:生命保険は何歳までに加入する?世代別の割合について解説

30代独身者の方は自分のために備える

30代独身の方は、自身の万が一に備えるためにも生命保険が活用できます。30代はまだ若いものの、入院のリスクがないとはいいきれません。

厚生労働省が発表した令和2年患者調査における人口10万人に対する性・年齢階級別にみた受療率(令和2年10月:人口10万対)を紹介します。
30代の入院総数は503でした。20代は339ということもあり、30代に入って入院総数が大幅に増えていることがわかります。外来については、20代が5,013であるのに対し、30代は6,217でした。40代は入院618、外来7,225と、さらに受療率が増えます。

年齢とともに病気やケガのリスクが高くなっていくことを考えると、30代のうちに生命保険の加入について検討しておいたほうが良いでしょう。
病気やケガによって働けなくなってしまった場合、何も備えておかないと働けない間の収入がなくなるほか、治療に必要なお金を工面できなくなってしまう恐れもあります。

参考:(PDF)厚生労働省:令和2年(2020)患者調査(確定数)の概況[PDF]

30代既婚者は家族のために備える

独身の方とは異なり、既婚の方は家族のことについても考えなければなりません。30代で子どもがいる方の多くは、まだまだ子どもが小さく、独立するまでには多くの生活費、教育費がかかることになるでしょう。
もし、病気やケガによって働けなくなってしまった場合、これらの費用がまかなえなくなってしまう恐れがあります。

万が一、子どもを残して亡くなってしまった場合、残された家族がこれまでと変わりなく生活していけるように備えるための手段として、生命保険が選ばれています。自分のために備えるのはもちろん、既婚者は家族のためにも備えましょう。

30代の生命保険加入率

実際に30代の方はどの程度生命保険に加入しているのでしょうか。

生命保険文化センターが発表した2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査をもとに解説します。令和3年30代の生命保険・個人年金保険の世帯加入率(全生保)は、30~34歳が90.7%、35~39歳が89.4%でした。30代平均は90%です。
他の年の加入率を見てみると、平成30年度は87.7%、平成27年度は90%、平成24年度は91.3%です。90%前後で推移しています。

参考:(PDF)生命保険文化センター:2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査[PDF]

続いて、男性と女性の生命保険加入率についてそれぞれ解説します。

30代男性

生命保険文化センターが発表した令和元年度「生活保障に関する調査」によると、下記の通り82.4%でした。
他の年の加入率をみてみると、平成28年度は84.1%、平成25年度も同様に84.1%です。平成19年度は88.5%と加入率が高く、平成8年度では90.5%でした。推移をみてみると、近年は加入率が低くなってきている傾向がみられます。

平成元年の加入率を他年代と比較してみると、20歳代は58.4%でした。そのため、30歳代になって急激に保険に加入する方が増えていることがわかります。

参考:(PDF)生命保険文化センター:令和元年度 生活保障に関する調査[PDF]

30代女性

女性の場合、同じく生命保険文化センターが発表した令和元年度「生活保障に関する調査」での生命保険加入率は82.8%です。男性が82.4%であるため、ほとんど変わらない結果となりました。
平成5年を見てみると、男性は90.4%の加入率でしたが、女性は73.8%と大幅に低いです。それが徐々に上がり、平成16年度には80.3%となりました。
男性は年によって多少の違いがあるものの総合的にみると加入率が落ちているのに比べ、女性は上がっているのが特徴的な違いです。

同年度20歳代女性の生命保険加入率は59.9%でした。30歳代になると23%ほど増えている結果です。男性と同様に女性も30代で大幅に生命保険の加入を検討する方が増えていることがわかります。

参考:(PDF)生命保険文化センター:令和元年度 生活保障に関する調査[PDF]

なお、各年代の加入率などについては以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。

関連記事:生命保険は何歳までに加入する?世代別の割合について解説

30代の平均保険料

続いて、30代の平均保険料についてです。保険への加入を悩んでいる方の中には、月々いくらかかるのかわからず、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

令和3年の世帯年間払込保険料(全生保)については、30~34歳が26.2万円、35~39歳が38.2万円です。30代平均は、32.2万円となりました。
他の年について見てみると、平成30年は33.9万円、平成27年は30.2万円、平成24年は31.4万円です。

30代の総合的な保険料について紹介しましたが、男女別の平均保険料は以下のとおりです。

30代男性

生命保険文化センターによる令和元年度「生活保障に関する調査」によると、30歳代男性の年間払込保険料(全生保)は23.5万円でした。月々で考えると、1.9万円となります。

参考:(PDF)生命保険文化センター:令和元年度 生活保障に関する調査[PDF]

30代女性

同じく生命保険文化センターによる令和元年度「生活保障に関する調査」によると、30歳代女性の年間払込保険料(全生保)は15.1万円でした。月々で考えると、1.2万円となります。

30代の生命保険加入率は男性が82.4%、女性は82.8%とほとんど変わりません。ですが、払込保険料を確認してみると、男性のほうが多めとなっています。

参考:(PDF)生命保険文化センター:令和元年度 生活保障に関する調査[PDF]

気になる各年代の保険料については以下の記事で紹介しています。参考にしてみてください。

関連記事:生命保険に毎月いくら払ってる?世代や家族構成、年収別の平均を解説

30代で備えるべきリスク

30代の方が供えておくべきリスクは実にさまざまです。
人口10万対の死亡数・死亡率を調べてみると、男性の場合、30代男性の死亡理由1位は自殺、2位は悪性新生物(腫瘍)、3位は心疾患でした。
女性の場合、30代前半と後半では死亡理由が異なります。30~34歳の1位は自殺、2位は悪性新生物(腫瘍)、3位は不慮の事故です。35~39歳については、1位が悪性新生物(腫瘍)、2位は自殺、3位は心疾患です。

入院についてみてみると、男女ともに悪性新生物(腫瘍)のほか、精神及び行動の障害や神経系の疾患などが挙げられます。また、30代女性は妊娠、分娩および産褥での入院も多いです。

20代から30代、40代にかけての死亡理由として目立つのが、自殺です。ですが、自殺は一定期間の免責事由にあたる場合が多いことから、生命保険に加入していたとしても保険金を受け取れないことがあります。
自殺は精神的な問題などが引き金になるため、普段からストレスなどを溜め込まないように注意しておく必要があります。

ここでは保険で備えられるリスクについてみていきます。

参考:(PDF)厚生労働省:令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況[PDF]

備えたいリスク1.悪性新生物

悪性新生物とは、がんのことです。30代の死因上位に悪性新生物がきていることを考えると、できるだけ早い段階で悪性新生物に対する備えが必要といえます。

特に注意したいのが、女性です。男性ももちろんに注意しなければなりませんが、30代のがん患者の多くは女性が占めています。50代前半までは、女性の方が男性よりがん患者が大きく上回っている点に注意が必要です。
がんといえばある程度、歳を重ねてから注意すべき病気のように感じている方もいるかもしれませんが、女性は30代のうちから注意しましょう。特に女性で気にしている方が多い子宮頸がんについては、40代からがピーク、乳がんについては40代後半と60代後半から70代前半にかけてがピークです。

参考:がん対策推進企業アクション:がんの動向

2019年のがん罹患数の順位は、男性が1位から順に前立腺、大腸、胃、肺、肝臓でした。女性は1位から順に乳房、大腸、肺、胃、子宮です。

参考:国立研究開発法人国立がん研究センター:最新がん統計

がんを発症したからといって、必ずしも死に至るわけではありません。医療が進歩していることもあり、治療できるケースも増えてきました。
ですが、治療費は高額です。入院や手術にかかる費用のほか、抗がん剤治療や選択する治療によっては先進医療、自由診療などもかかります。

先進医療や自由診療については保険が適用されないため、全額自己負担です。受けたい治療があるもののお金がなくて受けられなかったとなると大変ですので、より手厚く備えたいと考えている方は、がん保険を検討してみるのも良いでしょう。

備えたいリスク2.心疾患

30代の死因として男女ともに上位に入るのが、心疾患です。20代と比較してリスクが高くなるため、しっかり備えておきましょう。

心疾患にはさまざまな種類があり、不整脈や心臓病、心筋・心膜の病気などが代表的です。心臓は全身に血液を送り出す重要な役割を果たしているため、何か問題が起こると命に関わります。
健康的に心臓を動かすためには、血液に乗せて必要な酸素を運ばなければなりません。ですが、何らかの理由によって心筋に酸素や栄養が行き渡らなくなってしまった場合、虚血性心疾患などに繋がります。

急激な痛みに襲われる心筋梗塞は突然死を引き起こす大きな原因であり、心疾患の一つです。心疾患はどちらかというと高齢者に多いイメージを持っている方が多いですが、30代、中には20代で発症する方もいます。大きな原因は生活習慣で、高血圧や糖尿病のほか、高脂血症、肥満などがリスクを招いてしまいます。

30代は忙しく働いている方も多く、食事は外食で済ませてしまう方もいるのではないでしょうか。肉中心の油が多い食事が増えるとリスクも高くなるので、注意が必要です。
心疾患が原因で亡くなっている方も多いため、保険では悪性新生物であるがんと、心疾患、脳血管疾患の3つをまとめた三大疾病をカバーしているものもあります。
三大疾病は、発症して入院した場合、入院が長期化するケースも多く、その間の収入減などにも備えなければなりません。万が一のことを考えた時には三大疾病保険について検討してみるのもおすすめです。

備えたいリスク3.不慮の事故

不慮の事故により、毎年多くの方が亡くなっています。保険において不慮の事故として扱われるのは、急激かつ偶発的な外来の事故です。
予測することが難しく、避けられない事故の被害に遭ってしまう可能性もゼロではありません。自動車事故や火災なども不慮の自己に該当します。自身がいくら注意していても、脇見運転をしている車にぶつけられたり、公園を散歩していたらどこからともなく飛んできた野球ボールに当たって骨折した、などはなかなか避けられません。

予想ができず、避けるのも難しいことから、万が一のことを考えて保険に加入しておくのも一つの方法です。

30代に必要な保障

30代はどのような保障を備えておくべきなのでしょうか。男性と女性それぞれでおすすめの保障について解説します。

30代男性に必要な保障

30代の男性がしっかり検討しておきたいのが、30代から罹患率が上昇する生活習慣病関連の病気です。脂質異常症のほか、高血圧性疾患、糖尿病などが挙げられます。
これらの生活習慣病が悪化して治療を行うことになった場合、入院を伴うケースが多いです。特に30代は働き盛りということもあり、生活習慣病などで長期の入院が必要になると大変です。長く働けなくなってしまったときのことを考え、しっかり備えましょう。

他に備えておきたいのが、死亡保険です。自分に万が一のことがあったとき、残された家族を支えることに繋がります。一家の大黒柱が亡くなってしまうと残された家族が苦労するケースは非常に多く、場合によっては生活の水準を落とさなければなりません。
死亡保険で備えておけば、そういった心配も小さくなります。

子どもがいる方は学資保険についても検討が必要です。子どもの教育資金を貯めるための保険であり、毎月一定額を積み立てます。子どもが一定の年齢になった際には、祝い金や満期金といった形でまとまった額の給付が受けられるのも特徴です。

男性は、同じ30代女性と比較すると、がんのリスクはそれほど高いとはいえません。がんのリスクは50代以降から高まる傾向が強いです。もちろん、全くリスクがないとは言い切れないため、30代のうちから備えられるようであればがんの保障をつけておくと良いでしょう。

30代女性に必要な保障

30代の女性が特に検討しておきたいのが、がんのリスクに備えられる保険です。男性と比較するとがんのリスクが高いため、早い段階で備えて置くことをおすすめします。
生活習慣に注意が必要なのは女性も同じです。とくに生活習慣が不規則な方や、偏った食事を取っている方などは注意しなければなりません。

それから、特に働いている女性の場合は男性と同様に死亡保険も検討しましょう。特に共働き世帯や、一家の収入のうち女性の収入が大部分を占めているようなケースでは加入しておきたいところです。死亡保険の保険金額については、どの程度の所得があるのかにあわせて検討しましょう。

ライフステージごとに30代の保険の選び方を紹介

30代の中でも、ライフステージによって保険の選び方も変わります。そこで、未婚のケース、結婚しているケース、子どもがいるケース、それぞれの保険の選び方について解説します。

未婚のケース

未婚の方は自分の身に何かあったときのためにしっかり備えておきたいところです。未婚ということもあり、病気やケガなどで長期入院が必要になった場合でもパートナーの収入などをあてにできません。
男性は年々リスクが高まっていく病気に備えるために医療保険に加入したり、働けなくなった時のことを考えて就業不能保険に加入したりすると良いでしょう。

一方、女性は20代と比較すると女性特有の疾患のリスクが高まる年代です。女性特有の疾患に備えられるような医療保険への加入を検討しましょう。がんのリスクが男性よりも高いため、がん保険を検討してみるのもおすすめです。

注意したいこととして、妊娠してからだと加入できない保険があります。妊娠予定のある女性は早い段階でどのような保険に加入するか検討しておきましょう。

結婚しているケース

結婚している方は、自分に何かあったとしてもパートナーへの影響を抑えられるような保険に加入しましょう。
働いている方が病気やケガによって長期間働けなくなってしまった場合、生活費が圧迫されてしまう恐れがあります。夫婦共働きをしているのであれば収入がゼロになる心配はありませんが、看護が必要になると収入が減る可能性もあるでしょう。

また、もしもパートナーが亡くなってしまえば葬儀代やお墓代などもかかることになります。
万が一、何かあった時に家族にお金を残すためには、死亡保険の加入について検討してみましょう。特に一家の大黒柱となっている方は、死亡保険への加入をおすすめします。就業不能保険などで働けなくリスクにも備えておいた方が良いでしょう。

子どもがいるケース

子どもがいる場合は、パートナーと子どもの両方を支えるための保険に加入することが求められます。家計を支えている方が亡くなってしまった場合、生活費の問題だけではなく、教育費の問題も出てきます。
結婚しているケースと同様に葬儀代やお墓代などについても備えておかなければなりません。残された家族を支えるため、死亡保障は非常に重要性が高いです。
また、子どもの教育資金を確保するため、学資保険なども検討が必要です。自分名義で借り入れをしている住宅ローンなどがある場合は、残されたローンの支払いがどうなるかを確認の上、保険の加入について検討が必要になります。

30代は保険の加入について検討しよう

いかがでしたか。30代が検討したい保険について解説しました。
保険の必要性をご理解いただけたかと思います。
これを機に、万が一の備えとして保険の加入について検討してみてはいかがでしょうか。

保険の加入は、専門家に相談するなどして十分に保障内容などを理解したうえで検討することが重要です。
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この記事を書いた人

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