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生命保険で積立?貯蓄型のメリット・デメリットで向いている方が分かる

2022.08.16

「将来へ向けて生命保険を考えているけど、どんな保険があるのか分からない」「掛け捨て型保険と貯蓄型保険ってどっちがいいの?」と悩んでいませんか。

生命保険には掛け捨て型保険と貯蓄型保険の2種類があり、今回は生命保険について詳しく知りたい方に向けて貯蓄型保険を説明しています。

代表的な保険の種類や特徴、メリット・デメリットはどんなものなのか。

生命保険に悩んでいる方へ貯蓄型保険を分かりやすく解説していますので、最後まで読んで生命保険を理解していきましょう。

貯蓄型の生命保険とは

貯蓄型生命保険とは、将来の資産形成の「貯蓄」と万が一の病気や怪我が生じた時の「保障」の両方が組み合わされている保険になります。

聞きなれている保険に、掛け捨て型保険があります。

掛け捨て型保険は、割安の支払で困ったときだけお金を受け取れる仕組みになっている保険です。

そのため満期金や解約返戻金などの保険を受け取れないので、契約満期を迎えても途中で病気や怪我をしなくても、保険料は戻ってこない保険になります。

それとは対象に、貯蓄型保険は月々の保険料の一部を貯蓄に回して、万が一に備えた保障を担保しながら将来の貯蓄もできる仕組みの保険です。

契約が満期を迎えれば満期金が受け取れ、契約の途中で解約したときは解約返戻金を受け取れます。

契約期間が長期になるため、簡単に引き出せませんが、確実に貯蓄ができる生命保険になります。

保険を考えるときに何を目的として加入するのかで入る保険が変わってくるでしょう。

掛け捨て型保険では、割安で大きなリスクに備えられるので経済的負担を減らし、貯蓄型保険は、ライフイベントに合わせて計画的に保険料を積み立て、必要なときに活用ができます。

ご自身の目的が、「貯蓄」と「保障」の両方をカバーしたいのであれば貯蓄型保険を検討してはいかがでしょうか。

貯蓄型生命保険の特徴と種類

上記で説明したように、貯蓄型保険は「貯蓄」と「保障」の両方を目的としている保険です。

貯蓄型保険は、文字通り掛け捨てではないのが特徴になります。

満期金や解約返戻金を受け取れる保険ですので、日ごろから貯蓄が苦手な方には魅力的な保険ではないでしょうか。

また、将来のライフスタイルを考えて資金を貯めていけるのも特徴です。

老後の生活資金に充てられるし、子どもの将来のために新しく資産形成として始められます。

ただし、保険に加入してすぐに解約した場合は、解約返戻金はほとんど戻ってこないか、または支払いした額より下回ってしまう可能性があるので、解約するときは十分に確認をとりましょう。

掛け捨て型保険と違い契約期間も長いため、保険の見直しを定期的に行うなどには不向きな保険となります。

常に貯蓄ができていて、突然の出費や生活資金へ不安がない方にはメリットは少ないかもしれません。

貯蓄型保険は、以下の保険に細分化ができます。

  1. 終身保険
  2. 養老保険
  3. 学資保険
  4. 個人年金保険

上記、4つの保険は貯蓄型保険の代表的なものになります。

内容や特徴を詳しく解説していきしょう。

終身保険

終身保険は自分(被保険者)が亡くなったとき、または高度障害状態になったときに保険金を受け取れる保険です。

期間は一生涯続くため、死亡保険または終身保険と呼ばれていて満期といった概念はありません。

よって、満期保険金は受け取れません。

しかし、やむを得ない理由の場合は途中で解約ができるので、

解約返戻金として払込期間に支払った保険料の大半が戻ってくるあるいは払込期間によっては一部戻ってくる特徴があります。

払込期間は、3つに分けられます。

  • 終身払い
  • 短期払い
  • 一括払い

終身払いは、保険料を一生涯払い続けるのですが、解約返戻金が一番低いタイプになります。

短期払いは、一定年齢や一定期間、年齢や年数を決めて支払うタイプになり、解約返戻金の払込期間中は低いですが、満期を迎えれば終身払いより高くなります。

一括払いは、保険料を一括で払ってしまうため、解約返戻金が一番高いです。

これらから分かるように、保険料の払込が早く終わればその分払込総額が割安になります。

なるべく高い貯蓄性を考えているならば、短期払いを選択するといいでしょう。

ただし、短い期間での払込は一回の保険料の負担が大きくなるので、生活への負荷を考慮したうえで支払方法を検討してください。

低解約返戻金型もあり、払込期間の解約返戻金を低く抑えられ、保険料を低くする契約になりますが、払込期間満期が過ぎると解約返戻金が上がる特徴を持っています。

また、終身保険の保険料は一般生活保険料控除の対象になっているのもメリットでしょう。

逆にデメリットは、一回の保険料が割高なところです。

養老保険

養老保険は、被保険者が満期までに亡くなったとき保険金受取人が死亡保険を受け取れ、満期まで生存したときは、受取人が満期保険金を受け取れる保険です。

このように、被保険者が亡くなっても生存していても、同金額の保険金を受け取れます。

上記の終身保険との違いは、保険期間が決まっているのと満期金の支払です。

養老保険の保険期間は、10年・15年などの期間が設定されているのと、60歳・70歳までなど年齢で設定されている2種類です。

また、終身保険には満期がないため満期金はありませんが、養老保険は満期が来たときに生存していれば満期保険金が受け取れます。

養老保険は、ライフイベントに合わせて保険期間を設定できるのもメリットになります。

子どもの成長に合わせて大きな支出に備えたり、退職して老後の資産形成として資金にできたりする点です。

デメリットは、満期保険金が払込保険料の総額を下回ってしまう点、再加入時には、新たに告知が必要だったり保険料が高くなったりする可能性があります。

学資保険

学資保険は、子どもの将来の教育資金を貯蓄するための保険です。

毎月決まった額の保険料を貯蓄するので、満期終了したら進学準備金や留学金として学資保険料を受け取れます。

学資保険はいつから加入した方がいいの?と疑問に思う方もいるでしょう。

加入のタイミングは、早ければ早い方がいいといった結論になります。

子どもが小さいときから、学資保険を貯蓄していけば満期までの期間が長いため月々の保険料を抑えられるメリットがあります。

そうすれば、家計への負担を軽減しながら教育資金を貯められるからです。

文部科学省が実施した調査では、幼稚園から高校までの15年間のすべてを私立校に通った場合、約1,830万円の教育費を支払うとされています。

このように、子どもの成長に教育費は決して外せない大きなウェイトを占めています。

そのためにも計画性をもって早いうちから、将来の資金確保に必要な保険といえるでしょう。

子どものためとはいえ、日ごろから教育資金として自力で貯蓄するのは難しいでしょう。

だからこそ、学資保険に加入し、強制的に貯めていけるのがメリットになります。

引き落としで貯蓄ができるので、途中で解約しない限り安定的に貯められます。

また、万が一契約者(ほとんどが両親になる)が亡くなったときや高度障害状態で支払能力がなくなったときには、満期までの支払が免除のうえ、満期を迎えたときは学資保険満額で受け取りが可能です。

デメリットは、物価の上昇に対応できない点です。

学資保険は、保険加入時の予定利率で支払が決まる「固定金利」になっています。

そのため保険加入後の10年後や15年後にインフレが進んでしまった場合、お金の価値が加入時より下がる可能性があります。

個人年金保険

日本人は、20歳以上60歳未満は国民年金(公的年金)への加入が義務付けられ、さらに会社員勤めの方は厚生年金(公的年金)へ加入もしています。

これら2つの年金は、国の制度として加入しているものですが、将来の年金受給額は人それぞれ違ってきます。

そのため、公的年金だけでは将来が不安だと感じる方もいるでしょう。

個人年金保険は、そのような不安を抱えている方にとって、資金確保の方法の一つです。

コツコツと資金を貯めていくため、預貯金のように簡単に引き出せないので、日ごろから貯蓄が苦手な方でも蓄えていけます。

さらに、個人年金保険は所得控除が受けられるのもメリットです。

「個人年金保険料控除」または「一般生命保険料控除」が適用されます。

個人年金保険にもデメリットはあります。

どうしても続けられない事情やインフレによる物価の上昇です。

加入途中で解約してしまうと、多くの場合は解約払戻金が支払総額より下回る金額になります。また、加入後に物価が上昇してしまうとお金の価値が下がるため受け取れる年金の価値も下がってしまう可能性があります。

このように、メリット・デメリットの両方ある個人年金保険の受け取る方法は3つです。

  • 終身年金
  • 確定年金
  • 有期年金

それぞれの特徴を解説していきましょう。

終身年金は、受け取りを開始した日から被保険者が亡くなるまでの一生涯年金を受け取れます。

年金受け取りから早い段階で、被保険者が亡くなってしまったときは、基本的に遺族は年金を受け取れません。

しかし、保証期間を付けると保証期間内は遺族でも残りの年金を受け取れます。

確定年金は、受け取り期間を5年・10年・20年などの設定された一定期間で年金の受け取りができます。

万が一、受取期間中に被保険者が亡くなったときでも、遺族が年金相当額または一時金などとして受け取りが可能です。

有期年金は、確定年金と同じように受け取り期間が5年・10年・20年など設定された一定期間に受け取れるタイプの年金です。

また、被保険者が亡くなったときは、その時点で年金の支払いが止まってしまい、遺族は残りの年金を受け取れません。

ただし、一部の有期保険では、保証期間付有期年金があり、被保険者が亡くなっても残りの年金または一時金は遺族が受け取れるものもあります。

一生涯年金を受け取れる「終身年金」と一定期間で受け取れる「確定年金」の間をとったような保険になります。

貯蓄型保険のメリット

貯蓄型保険や掛け捨て型保険のどちらにもメリットがあります。

では、貯蓄型保険にはどんなメリットがあるか、さっそく確認していきましょう。

解約返戻金や満期返戻金を受け取れる

貯蓄型保険の最大のメリットは、解約返戻金や満期返戻金を受け取れる点になるでしょう。

掛け捨て型ではないので、毎月の保険料が貯蓄されていきます。

もし、途中で解約してしまったときでも、解約返戻金として受け取れて、保険期間が終了し満期を迎えたときには、満期保険金として受け取れます。

子どもの教育費用などライフイベントの費用準備が出来る

子どもが成長していく過程において、いつどんなときに大きな出費があるか分かりません。

いざ、必要となったときのために、早め早めに準備しておくと保険料を抑えられ家庭の負担も軽減されます。

高校や大学進学のようなライフイベントに備え、計画的に費用の準備ができるのもメリットになります。

貯蓄と保証を兼ね備えている

貯蓄型の生命保険に加入する目的の一つは、万が一病気になったときのお金の保証です。

払込期間中に保険料を積み立てるので、いざというときの死亡や入院に備える保障として活用します。

その後、満期を迎えたときには満期保険金を受け取れるため、資産として自由に使えます。

解約が早過ぎると払込金額より解約返戻金が下回る可能性があるので、注意が必要です。

貯蓄型保険のデメリット

保険を検討する際は必ずデメリットも知っておきましょう。メリットばかりに目がいってしまうと加入後に「こんなの聞いてない、知らなかった…」となりかねません。

では、貯蓄型保険のデメリットについて確認していきます。

早期解約をすると返戻金はほとんどない

貯蓄型の特徴である、満期保険金や解約返戻金を受け取れますが、加入後の早期に解約をすると解約返戻金が少なく、または返戻金そのものがありません。

固定金利型はインフレ対応できない

貯蓄型保険は、長期固定金利です。

そのため、満期終了や途中解約したときの受け取り保険料の返戻金は、加入したときの推移でおおよそ決定します。

貯蓄目的で保険に加入したけど、インフレでお金の価値が下がってしまう可能性があります。

契約する際に、インフレが起きたときの返戻金の推移やなるべく多く受け取れる払込方法を、あらかじめ調べておきましょう。

貯蓄型保険が向いている人

これまでの話を踏まえたうえで、貯蓄型保険に向いている方はどんな方なのか解説していきます。

以下の3タイプに分けられます。

  • 支払った保険料を無駄にしたくない
  • 日ごろから貯蓄が苦手
  • 老後資金のため貯蓄をしたい

ここからは、貯蓄型保険に向いている方の特徴を見てみましょう。

支払った保険料を無駄にしたくない

保険料を無駄にしたくない方は、満期を終了したあとに満期保険金が受け取れる、または解約したときに解約返戻金が受け取れる貯蓄型保険が向いているでしょう。

掛け捨て型保険の場合は、加入している間ずっと健康のまま満期を迎えても保険料が戻ってきません。

何十年間も保険料を支払ってきたけど使わずに満期を迎えると無駄に感じてしまう方もいるかもしれません。

日ごろから貯蓄が苦手

将来のために貯蓄をしておいた方が老後生活を安心できるのは分かっているけど、手元にあるお金を使ってしまい貯められない方は、貯蓄型保険が向いています。

保険に加入すると、支払方法がクレジットカードや口座振替などになるので自然と貯蓄ができています。

老後資金のため貯蓄をしたい

定年退職後の老後に向けて貯蓄をしておきたい方には向いている保険になるでしょう。

老後2,000万円問題の話がでている中、退職金や年金だけではとても不安です。貯蓄型保険は契約期間満了時には満期保険金が受け取れ、途中で解約したときでも解約返戻金を受け取れるため、老後にまとまった資金を手にできます。

貯蓄型保険の選び方のポイント

貯蓄型保険を選ぶポイントはどのあたりになるのでしょうか。

ここでは4つのポイントをあげてみました。

  • 貯蓄型保険の特徴を知る
  • 目的を持つ
  • 返戻金を確認する
  • 保険料を支払えるか

それぞれを解説していきます。

貯蓄型保険の特徴を知る

貯蓄型保険の特徴を知らないと保険を選べません。

まずは、掛け捨て型保険と比較するとどんな特徴があってメリットは?デメリットは?などを知るところから始めましょう。

目的を持つ

なぜ、掛け捨て型保険ではなくて貯蓄型保険に加入しようと考えているのか。

子どもの教育資金のために加入するのか、老後に厚生年金以外で個人年金を受け取るためなのかなど加入の目的を持てば間違った使い方を防げます。

返戻金を確認する

貯蓄型保険は契約満期を終了すると満期保険金が受け取れ、解約時の解約返戻金が受け取れます。

しかし、解約のタイミングによっては返戻金が払込保険料より下回り元本割れをする可能性があります。

どのタイミングで解約をすればプラスになって返戻金を受け取れるのかなどの保険を契約する際のパンフレットや営業担当者に相談しましょう。

保険料の支払は大丈夫か

掛け捨て型保険に比べ、貯蓄型保険は割高の保険料を毎月支払い続けていきます。

そのため、保険に加入をしたけど直ぐに解約してしまわないよう家計の支出とのバランスをみていく必要があります。

毎月の保険料が家計に大きな割合を占めてしまうと負担となるので、継続的に支払い続けられるのか、しっかりと検討してみましょう。

貯蓄型保険の特徴を認知して将来の資金を考えよう

いかがでしたか。

生命保険と言ってもさまざまな種類や特徴があります。

今回は貯蓄型保険の特徴やメリット・デメリットについて解説をしました。

貯蓄型保険は、万が一の保障はもちろんですが契約満期となれば満期保険金が受け取れます。

また、途中で解約をしてしまってもタイミングによっては解約返戻金が受け取れるので、老後にまとまった資金が手に入り自由に活用できます。

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この記事を書いた人

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