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生命保険と医療保険の違いは何?どちらがおすすめ?特徴や種類も解説 

2023.03.28

生命保険と医療保険、よく耳にする保険ですが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。生命保険も医療保険も人生に大きな影響を与える保険ですから、よく確認して加入後に後悔しないようにしたいものです。

本記事では生命保険と医療保険との違い、それぞれの種類、加入すべき人なども解説しますのでぜひ参考にしてみてくださいね。

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生命保険と医療保険の違い

生命保険は保険の対象者(被保険者)が死亡したときに保険金が支払われる保障です。

一方、医療保険はケガもしくは病気をしたときの入院や手術などを保障する保険です。

ただ、どちらの保険も特約といってオプションの保障を付加されて販売、加入されることが多いので生命保険であっても入院費のカバーができるもの、逆に医療保険であっても死亡のリスクをカバーできるものもあります。

そのため生命保険と医療保険はよく混同されがちです。まずは「生命保険は死亡」、「医療保険は入院・手術」と覚えておくとよいでしょう。

生命保険の詳しい解説は下記記事を参考にしてみてくださいね。

関連記事:生命保険とは?役割や種類、加入するメリットやデメリット

生命保険(死亡保険)の種類

ここからは生命保険の種類について解説します。

生命保険にはいくつか種類があり、同じ保障額でも保険料や保障期間、貯蓄性の有無などそれぞれ異なります。

大きく人生に関わる保険だからこそ、慎重に選びたいものです。

生命保険の種類

まずは生命保険の種類について解説します。

生命保険は大きく分けて3つです。

  • 定期保険
  • 終身保険
  • 生死混合保険

一つずつ説明しますね。

定期保険

定期保険とは、一定の期間かけられる保険のことで、保険料は掛け捨てです。

定期保険で大事なのは保険期間をどのくらいの期間にするかということ。

定期保険は例えば60歳まで、70歳までといった被保険者の年齢を基準に期間を設ける歳満了という設定ができます。この場合、設定した年齢を迎えることで保険は満了となり、保障が終了します。

一方、加入時から15年間や20年間といったように一定の期間で契約する年満了もあります。

年満了の場合、契約期間が過ぎる前に更新するかどうか決められる更新型もあり、更新すれば最初の加入時と同じ期間だけ延長できます。

ただ、契約を更新すると契約前よりも保険料が高くなるのが一般的なので、保障内容を再確認して更新するかどうかを決めるのがよいでしょう。

また定期保険の更新には年齢による制限があり、80歳や85歳、長いもので90歳まで続けることができますが、その年齢を超えると更新はできず、保障が終了する仕組みとなっています。

終身保険

終身保険とは、保険が継続されている限り、保障が一生涯受けられるものです。

契約した当初から死亡するまで保険料が変わらないのが特長です。

終身保険は遺族の生活保障や、自らの葬式費用、身辺整理費用に利用する目的の加入者が多い傾向にあります。

また終身保険には貯蓄性があるので、途中で契約を解約した場合に解約返戻金といって解約時の払戻金を受け取れるメリットもあります。

後にまとまったお金が必要なときに手元にお金が戻ってくるのはありがたい仕組みと言えるでしょう。

掛け捨て型の保険と比べると、終身保険は保険金額に対して保険料が割高です。貯蓄性はありますが、払込期間が満了する前に解約すると、支払った保険料の合計額よりも解約返戻金が少なくなってしまうことが多く、いわゆる元本割れになるのが一般的なので注意してくださいね。

関連記事:保険の終身・定期とは?それぞれの概要とメリット・デメリット

生死混合保険

生死混合保険とは、生命保険(死亡保険)と生存保険が組み合わさった保険のことです。

死亡保険は被保険者が亡くなったときに支払われる保険、生存保険は被保険者が保険の満期まで生存していた場合、契約時に決められていた保険金が支払われる保険で、それらを組み合わせた内容になっています。

生死混合保険の代表的な商品に、養老保険が挙げられます。

養老保険とは保険期間が決められていて、その保険期間中に被保険者が死亡したときには「死亡保険」がおり、満期時には「満期保険金」が支払われる仕組みの保険です。

保障額に対してかける保険料が高いという点はデメリットですが、満期まで生存して「満期保険金」を受け取ることができれば、実質支払う保険料を抑えるという見方もできます。

生死混合保険の詳しい内容については下記記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

関連記事:生命保険とは?役割や種類、加入するメリットやデメリット

医療保険の主な特約

医療保険は入院・手術の場合に給付金を受け取れるのが主な保障ですが、現在の医療事情を考慮した様々な特約(オプション)があります。その中でも付加されることが多いものをご案内します。

  • 先進医療特約
  • 入院一時金特約
  • 女性疾病特約

一つずつ見ていきましょう。

先進医療特約

先進医療特約とは、厚生労働省の定める「先進医療」の治療を受けた場合に、その費用の全額を実費で受け取れるという特約です。先進医療には健康保険など公的な医療保険の対象外なのでその治療費が数百万円になるケースも珍しくありません。先進医療の治療件数がまだ少ないことから、この特約にかかる保険料は意外と安く、月払で100円~200円前後です。

入院一時金特約

入院一時金特約とは、入院日数にかかわらず一度入院すれば設定した金額を受け取れる特約です。たとえば入院一時金特約を10万円にした医療保険に入って入院治療を受ければ、日帰り入院でも10万円を受け取れます。近年は入院日数が短期化する傾向にありますが、入院が短くても治療費がかかることも多いため、この特約を付加した医療保険に加入する人が増えています。

女性疾病特約

女性疾病特約とは、女性がなりやすい病気を手厚く保障する特約です。

例えば乳がんや子宮がん、子宮筋腫などの病気で入院した場合に、給付金が上乗せされるというもの。保険会社によっては女性特有の病気だけでなく、すべてのがんにも給付金の上乗せが適用される保障内容になっていることがあります。

乳がん時の乳房再建術などより手厚く保障するプランもあり、女性特有の心配をサポートしてくれます。女性疾病特約の検討時には各社でどんな違いがあるか吟味するのがおすすめです。

引受基準緩和型医療保険

引受基準緩和型医療保険とは、健康に自信がない方や持病を持っている方も入りやすい医療保険です。

保険に加入する際には過去の入通院の内容や、健康診断での指摘の有無などの告知項目がありますが、引受基準緩和型医療保険であれば告知項目が少ないのが特長です。

通常の医療保険ではお引き受けが難しい場合は検討することをおすすめします。

ただし通常の医療保険に比べると保険料は高くなってしまうので、保障内容とのバランスを見て決めるとよいでしょう。

高い保険料を払っても満足のいく保障内容でなければ、その分預貯金をしておくという選択肢もあるからです。

関連記事:生命保険で義務付けられている告知内容を詳しく解説

生命保険と医療保険のどちらに入るべきか

生命保険と医療保険、それぞれの種類についても解説してきましたが、果たしてどちらに入るべきか迷っている方も多いでしょう。

両方入るか、もしくは片方だけ入るかなどのメリットをご紹介していきます。

生命保険と医療保険をセットで加入するメリット

生命保険と医療保険が1セットになっている保険があります。

どちらも捨てがたい…という方は、必要な保障がすべてセットになっている保険を選ぶと管理もしやすいのでおすすめです。

保険内容を把握しやすいのをはじめ、設計書・証券もひとまとまりになっており、整理しやすいのもメリット。

セットになっているからこそ保障内容の見直しがしにくかったり、時期や年齢に合わせて見直しが面倒に感じてしまう場合もあるので、加入前は計画的にライフプランと相談して選びましょう。

関連記事:医療保険に複数加入するメリットと注意すべきデメリットをチェック

生命保険と医療保険を別々で加入するメリット

生命保険と医療保険、それぞれ単体、別々で加入するケースもあります。

自分に合う保険を生命保険と医療保険で、単独で探さなければならない手間はあるものの、妥協せず理想の保険に入られるのがメリットです。

設計書・証券もそれぞれ管理する必要があるので、きちんと整理しておきましょう。

自分の状況に応じて、生命保険はそのまま継続しよう!医療保険は解約しよう!と柔軟に決められるのもおすすめのポイントです。

生命保険と医療保険の片方だけ加入するメリット

生命保険と医療保険のどちらか片方だけに加入するケースもあります。

片方だけに加入すればその分の保険料が抑えられ、経済的に余裕を持てるのが最大のメリットです。

家計にとっての保険料は固定費になるため、余裕がないときは優先順位をつけて選択するようにしましょう。どちらにすべきか迷う場合は、以下を参考にして考えてみてくださいね。

生命保険に加入すべき人の特長

生命保険に加入するべき人の特長は下記です。

  • 養うべき家族がいる人・一家の大黒柱の人
  • 貯蓄したい・貯蓄に不安がある人

家族の大黒柱であったり、扶養している家族がいる方は、生命保険に入ることをおすすめします。

万一、病気や交通事故等で亡くなったりした場合、経済的なダメージが大きく、配偶者や子どもは経済的に困窮することになるかもしれません。

生命保険に加入していれば、扶養者にもしものことがあったときでも、保険金を受け取ることで生活費や学費に充てられるでしょう。

将来の自身の貯蓄に不安を持っている方も、生命保険はおすすめです。

貯蓄性のある終身保険や養老保険に入ることで将来の備えを蓄えることができます。

生命保険については下記記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

関連記事:生命保険はいらない?必要性が高い人と低い人について解説

医療保険に加入すべき人の特長

医療保険に加入するべき人の特徴は下記です。

  • 個人事業主・自営業の人
  • 貯蓄したい・貯蓄に不安がある人

医療保険に加入すべき人として挙げられるのが、自営業の方です。

というのも公的医療保険について、会社員が加入する健康保険と、個人事業主・自営業の方などが加入する国民健康保険には保障内容に違いがあります。

たとえば、健康保険では働けなくなった際も傷病手当金が受け取れるようになっており、すぐに収入がゼロになる心配はありませんが、国民健康保険は働けなくなったときにそのような保障がありません。

つまり自営業・個人事業主の方などは、働けなくなれば収入を得るのが難しくなります。医療保険を手厚くしておくことで、自分が身体を壊したときの治療費や生活費の一部をカバーすることができます。

また現時点で貯蓄に不安を抱えている方や将来的に貯蓄できるか不安という方も、緊急予備資金を貯める代わりに医療保険に入っておけば給付金が受け取れるので、経済的な理由で治療をあきらめるのを防ぐのに役立ちます。

関連記事:医療保険はいらない?必要・不要な人の特長や選び方を徹底解説 

医療保険に複数加入するメリットとは?

仮に医療保険に複数加入している場合、それぞれの契約から給付金を受け取れるメリットがあります。

また複数加入した場合、見直しの判断がしやすいことをメリットに挙げる方もいます。実際の給付金を受けとったときの対応の違いや、同じ治療内容でも保障範囲に入っているかどうかなどを経験できるので、保険料を節約したいと感じた時にはより役立ったと思えるほうだけ加入を続けるといった選択ができます。

医療保険に複数加入するメリットについては、下記記事で詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。

関連記事:医療保険に複数加入するメリットと注意すべきデメリットをチェック

最適な保険の選び方とは?

生命保険、医療保険とさまざまな種類の保険がありますが、最適な保険の選び方は主に下記です。

  • 加入する目的を明らかにする
  • ライフプラン・人生設計に合ったものを選ぶ

保険に加入しようと思ったとき、どんな目的で入るのかを明確にしておきましょう。

例えば持病を持っていてまた入院・手術となったら経済的に心配だから加入しよう、と思うのであれば引受基準緩和型医療保険で探すのがよいかもしれません。

あるいは扶養する家族がいて、万が一のときにお金を残したい!と思うのであれば、生命保険のプライオリティを高くした保険プランになるでしょう。

保険と一口に言っても、あらゆる目的に適した保険が数多くあるので、自分のライフプランや人生設計に沿うものを選ぶのがよいと言えます。

保険の選び方については下記記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

関連記事:保険選びのコツとは?チェックすべき点についても詳しく解説

生命保険と医療保険をシステムを知って適切な保険に入ろう

今回は生命保険と医療保険の違いをはじめ、それぞれの保険の種類やメリットなどをご紹介してきました。

保険は身近な存在ではあるものの、詳しい違いや保険の種類を知っておかなければ、自分に不必要な保険に加入してしまうことも少なくありません。

困ったときに助けてくれる保険ですから、必要保障額はいくらになるのか、それらが保険に加入することでまかなえるのかなどはよく確認しておきましょう。

保険は長くつき合っていくものだからこそ、保険料や保険期間も自分に合うものを選んでくださいね。

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